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SBI証券のCMに出てくるクライマーは誰なんだ!?

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テレビを見ていたら、とあるCMに釘付けになってしまった

筋骨隆々の上半身裸の男とスーツ姿のクールな紳士。
ふたりの背後には、スポーツクライミング用の壁が映し出される。
壁に手をかけて、先にスタートしたのは上裸の男。
スイスイと登っていく。
スーツの男は登らないのかな、と思って見ていると、数秒遅れてスタートした。
そのスーツの男が
「早回しか?」
と思うような圧倒的なスピードでアッと言う間に上裸の男を追い抜いてゴール。

本当に圧倒的な早さなのだ。
もはや人間の動きとは思えないほどの軽快さなのだ。
まさに人間離れしている、神業である。

改めてCMを見てみよう。
これである。

最後にスーツの男が仁王立ちするシーンがある。
そこには、
「ワールドチャンピオン ダニエル ボルディヤフ」
の文字が表示されている。

「ダニエル・ボルディヤフ」とは、いったい何者なんだ?

気になったので、調べてみることにした。

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ダニエル・ボルディヤフって一体何者?

ダニエル・ボルディヤフは、1992年ウクライナ生まれの「スピードクライマー」である。
彼は18歳のときにウクライナのジュニアカップに出場して3つの金メダルを獲得し、
その後2014年にスペインで開催された世界選手権で5秒60の公式世界記録を樹立している。

世界記録を打ち立てたときの動画がこれである。

圧倒的なスピード。
もはやほとんど蜘蛛か、忍者である。

ダニエル・ボルディヤフとは、
SBI証券のCMで「ワールドチャンピオン」と紹介されている通り、
要は、スピードクライミング界のトップ選手なのだ。

“スーツ姿のクールな紳士”であるダニエル・ボルディヤフが、
外見からは全く想像できない圧倒的なスピード感で、
先にスタートした筋骨隆々の上半身裸の男に勝つ。

CM終盤の「実力を見極めろ」の言葉通り、
ダニエル・ボルディヤフが、
業界後発組でスピードを売りにしているSBI証券のイメージを上手く表現している。
本当にカッコイイ、良いCMだ。

ダニエル・ボルディヤフ

(https://www.sbifxt.co.jp/company/speedclimbingcm_index.html)より転載

ちなみに、どうでもいい話だが、
ダニエル・ボルディヤフは芸人の厚切りジェイソンにちょっと似ている。
いや、結構似ている(と思う)。

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スピードクライミングってどんな競技なの?

ダニエル・ボルディヤフが何者かは分かった。
しかし、そもそも彼がやっている「スピードクライミング」っていう競技がよくわからない。
というわけで、次はこの点をまとめてみよう。

人工の壁を登るスポーツと言えば、「ボルダリング」の方が有名だろう。
ボルダリングは、壁に取り付けられた“ホールド”のうち、
決められたものだけを使ってトップまで登る競技である。
競技の勝敗は制限時間内に登れたコースの数で決まる。
ちなみに「登れた」というのは、トップのホールドを両手でつかむことで、
片手ではクリアとはならない。

ボルダリング

ボルダリング

私もボルダリングは何度か体験したことがあるが、身体を使ったパズルのようで面白い。
重心をどこにもっていくかによって、届く範囲が大きく変わり、
力づくでは手が届かず、登ることができない。
登れた時にはまさにパズルを解いたような感覚で、
身体だけでなく、頭もスッキリする感覚である。

これに対して「スピードクライミング」はその名の通り、
壁をいかに早く登るかを競う競技である。
簡単に言ってしまうと、陸上競技の短距離走の壁版だ。
高さ10m~15mの壁を、二人ずつ、全く同じ課題になっている2コースで登り、
タイムが速い者が勝ち残るトーナメント形式である。

そして、以上のふたつに加えて、「リードクライミング」というものもある。
これは、最長60手程度もある高さ12m以上の壁を、どこまで登ることができるかを競う。
途中で落ちたらその高さまでが記録となり、
最後まで登れた場合には、短い時間で登れた方が上位となる。

まとめると、

・リード ⇒ 登れた高度を競う
・ボルダリング ⇒ 登り切った回数を競う
・スピード ⇒ 登り切ったタイムを競う

ということである。

この3つのうち、
「スピードクライミング」が見ている分には一番面白いのではないかと個人的には思う。
勝敗がわかりやすく、
1ゲームにかかる時間が短く、
二人並んで競争するエキサイティングさがあるためだ。

東京オリンピックで追加種目となるスポーツクライミング

日本人にはこれまであまり馴染みがなかったスポーツクライミングだが、
2020年の東京オリンピックで追加種目となることが決まっている。
東京でやる以上、知らなかったじゃ恥ずかしい(僕たちは今知ったから大丈夫だ)。

さて、それに関連して、日本でもクライミングがにわかに盛り上がりを見せている。

リードとボルダリングを楽しめるジムに関しては前々からあったが、
一番面白そうなスピード専用の壁は少なかった。
それが2017年4月16日、
東京都・昭島市のモリパークアウトドアヴィレッジに、
スピードクライミング専用ウォールが完成した。
IFSC(国際スポーツクライミング連盟)公認仕様、
つまり競技会で使える仕様の施設は国内初である。
高さ17.5メートル、幅12メートル、4人同時の競技も可能で、規模も国内最大級だ。

モリパークアウトドアヴィレッジ

公式サイト(https://www.play-tokyo.com/climbing.html)より転載

また、同じ施設内に、高さ16.45メートル、幅11~15メートルのリードウォールと、
高さ5メートル、幅56メートルのボルダリングウォールもあるため、
オリンピック代表チームが合宿できる規模の国内初の施設であると言われている。

ちなみに、東京五輪でのスポーツクライミングは、
スピード、ボルダリング、リードの3種目の総合で行われる。
それぞれの種目の順位を掛け合わせたポイントが少ない選手が上位になる仕組みである。
そのため、今回昭島にできたような総合的なクライミング施設は、
東京オリンピックを考えると本当に重要な施設と言える。

スピードクライミングの世界記録(2017年12月現在)

最後にダニエル・ボルディヤフに再度話を戻す。

ダニエル・ボルディヤフの持つ記録、15mの壁、5秒60という記録は、
実は現在は世界記録ではない

2017年4月30日に中国の南京で行われたスピードクライミングW杯で、
ペルシャのチーター」の異名を持つイランの23歳レザ・アリポワが、
15mの壁、5秒48という記録を打ち立て、世界記録を更新したのだ。

その時の動画がこちら。

いやー、めちゃめちゃ速い。
そして、やっぱりこの競技は見ていて面白い

ちなみに、チェコのライボー・フローザという選手は、
非公式ながら5秒57のタイムを記録している。

2020年東京オリンピックでは、ダニエル・ボルディヤフ、
そしてレザ・アリポワとライボー・フローザにも注目必須
である。
あ、この三人の名前を覚えておけば、良い感じで知ったかぶりできるかも。(笑)

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