こんにちは。
今回は「京都→東京ママチャリチャレンジ」の二日目です。
【二日目・朝】
「あー目覚ましなる前に起きれた!今何時だろ」
と思って時計をみると、もう11時半だった。
引いた。
アラームの設定を間違えていた。
マジで寝坊ありえない。
五分で準備してチェックアウトした。
行ってきます。。。
【二日目・道中】
岡崎市まで来た。
その少し手前に「333」と書かれた標識があった。
国道1号線の端である東京日本橋から333㌔地点という意味だ。
東京タワー1,000個分の距離に当たる。
これを長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれの主観による。
【二日目・夜】
掛川駅にある宿に着いたのは22時半だった。
出発したのが11時半だったから、11時間かかったことになる。
距離は昨日と同じ約130㌔。
昨日よりも1時間早い。
しかも今日はホテルを目前にして夕食をとった。
静岡県民にはお馴染み(らしい)の「さわやか」というステーキハウス。
ハンバーグはジューシーというよりも、弾力があって肉肉しかった。
「さわやかな味」ではなかったけれど、これが「さわやかの味」なのだ。
美味しかった。
なんとなく伝えてみようと思って、会計の時に「おいしかったです」と言った。
その瞬間、店員の表情が変わる。
店員の顔から、その人の素の顔に。
なんか、本当の意味でコミュニケーションがとれた、気がする。
ちなみに、奥の方の席にいた女性の二人組は、どちらも多少ギャルっぽかったけれど美人だった。
嫌いじゃない、嫌いじゃない。
どうせもう会わないからガン見しといた。
嫌いじゃない、むしろ好き。
閑話休題。
早く着いた理由はいくつか考えられるが、まず昨日道に迷ったことを反省して、多少距離が延びても1号線を選択して走り続けたことがある。
迷わず進めたのはよかったが、結局昨日と同じように自転車走行不可区間にぶつかって、そこで多少道に迷った。
ただ、昨日経験済みのトラブルだったから、迂回路はすぐに探せた。
そして、今日は昨日よりも休憩が少なかった。
しかもご飯は夕食以外すべて自転車に乗りながら摂った。
これまで書いた理由は単なる悪あがき。
早く着くためのちょっとした工夫でしかない。
結局は、アップダウンが少なかったことが一番の理由だと思う。
しかし、それがすなわち「楽な道のりだった」ということにはならない。
アップダウンが少ないと、「この坂を登りきるまで頑張ろう」などという目安、チェックポイントがない。
メリハリがない、単調な道のりになる。
しかも、登りがないから下りもない。
ずっと自分の脚で漕ぎ続けなければならない。
今日辛かったのは、寝坊したのもあるけれど、暗くなるまで次の県に入れなかったことだ。
どんなに漕いでも出発したのと同じ県、愛知県を出られなかった。
道のりにメリハリがないこともあって、進んでいる気が全くしなかった。
なんでもそうだが、やってもやっても結果がでないことは辛い。
心が折れそうになる。
それでも、休憩もとらずに自転車を漕ぎ続けられたのは、ひとつのことがわかっていたからだ。
漕いでさえいれば、絶対にゴールに近づいている。
やり続ければ必ず報われるとわかっていること、これは努力を続けるための最も重要な条件である。
となると、「神」を信じられる人は強いよなぁと思う。
国道から一本外れると、物凄く暗い。
電灯など一本たりともない。
道の先がどうなっているのか、全く見通せない。
車も、人も全くいない。
物凄く孤独を感じる。
暗闇にいると、恐怖感からか、無意識に明るいところを探し始める。
空を見上げると、そこが一番明るかった。
目の前を見て「ないぞ、ないぞ」と思っていた光が、そこには数えきれないほどあった。
今年見た中で最も綺麗な星空。
星空に気づいてからは空ばかり見て漕いだ。
そうすると暗い道でも頑張れた。
暗闇にいるときに手を差し伸べて助けてくれるものが「神」であるなら、今日の僕にとってはまぎれもなく、星が、神だった。
明日こそは寝坊しない。
暗闇の中で箱根の山越えは本当に勘弁したい。
限界に近づいてきた太股に湿布を貼って明日に備える。
★☆★『京都→東京ママチャリチャレンジ』シリーズ★☆★
・京都→東京ママチャリチャレンジ①【旅立ち】
・京都→東京ママチャリチャレンジ②【初日】
・京都→東京ママチャリチャレンジ③【二日目】 ⇒ 今ココ!
・京都→東京ママチャリチャレンジ④【三日目(箱根越え)】
・京都→東京ママチャリチャレンジ⑤【最終日】
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