雪の日に、
ワイパーを上げている車をよく見ます。
「みんなが上げているし、上げた方がいいんだろうな」
と考えて、理由はよくわからずに上げている人も多くいるようです。
ワイパーってこうしておいた方がいいんだよね? pic.twitter.com/6cOe65x6Sw
— R cuir(ジロ) (@R_cuir) 2014年2月14日
逆に、
「理由がわからないから、上げない」
という人もいると思います。
雪の日に車のワイパーを立てるのは、"もうお手上げ"のサイン
— はいじ (@hi_ghg) 2014年2月14日
確かにバンザイしているように見えますが、
「もうお手上げ」のサインではありません。(笑)
「ワイパーを上げる」というこのひと手間は、
車を守るための重要な作業なのです。
そこで、
「なんとなく上げている人」も、「上げていない人」も、
「上げる人」になっていただくために、
雪の日にワイパーを上げる4つの意味を解説します!
また、
上げたがためにワイパーが壊れてしまった、
ということを防ぐために、
上げるときの注意点についても説明します。
さらに、
あえて上げなかったとき、上げ忘れてしまったとき、
の車を守るための方法もお教えします!
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雪の日にワイパーを上げる意味とは?
それでは早速、
雪の日にワイパーを上げる4つの意味を書いてしまいましょう。
②折れ曲がるのを防止するため
③ワイパーの機構を壊さないため
④雪下ろしを楽にするため
これだけでも充分わかるかと思いますが、
念のためそれぞれについて、
もう少しだけ詳しく説明しておきましょう。
凍り付くのを防止するため
フロントガラスとワイパーのゴム部分が、
凍結して張り付いてしまうことがあります。
「あ、凍り付いてるな」
と気付いて、手ではがそうとすると、
キレイにはがれず、ゴムの部分がちぎれてしまったり、
傷んでしまうことがあります。
そうなると、
そのワイパーではキレイに水をふき取ることができませんから、
ワイパーのゴム部分を交換しなければなりません。
折れ曲がるのを防止するため
大雪が降った場合、
フロントガラスにもたくさんの雪が積もります。
フロントガラスの下の部分に付いているワイパーにも、
かなりの重さがかかります。
ワンボックスカーやミニバンなど、フロントガラスの傾斜がキツイ車種の場合は、
特にワイパーへ重さがかかりやすいです。
あまりにもかかる重さが大きいと、
ワイパーのアーム部分が折れ曲がってしまいます。
そうなると、
折れ曲がったワイパーブレードを交換しなければなりません。
また、
折れ曲がらなくても、
ワイパーの停止位置が通常の状態よりも下がってしまうこともあります。
ワイパーの機構を壊さないため
ワイパーはモーターで動いていますから、
雪の重さや、凍結で、外部からの力で全く動かなくなっている状態で、
ムリにワイパーを動作させようとすると、
モーターが焼き付いてしまったり、
内部の部品が破損してしまったり、
ワイパーの機構部分に故障が起こってしまうことがあります。
そうなると、
部品代、修理代は1万円を超えてきます。
雪下ろしを楽にするため
フロントガラスに積もった雪を除去したことがあればわかると思いますが、
これは少し気を使う作業になります。
フロントガラスの下に付いているワイパーは、
細くて弱いパーツですから、
強くひっかけてしまうと壊れてしまうからです。
このとき、
ワイパーが上がっていれば、
ワイパーが雪下ろしの邪魔にならずに、
比較的スムーズに雪下ろしをすることができます。
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ワイパーを上げるときに気をつけるべきことは?
ワイパーの上げ方
そろそろワイパーを上げたくなってきたと思いますので(笑)、
ワイパーの上げ方についても説明しておきます。
上げ方は簡単です。
ワイパーを手で持ち上げて、
フロントガラスから離しておくだけです。
ワイパーを上げるときの注意点
ここまでは、
ワイパーを上げないと故障につながってしまう、
という話をしてきました。
しかし、
逆に、ワイパーを上げることによって、
ワイパーが破損してしまうこともあります。
よく起こるのが、
立っているワイパーに大量の雪が落ちたときに、
雪の重みでワイパーが折れてしまう場合です。
例えば、
車の屋根に溜まった雪が、
ワイパーに向かって滑り落ちてくると、
ワイパーが折れてしまいます。
車の屋根の雪下ろしをするときには、
下す方向に注意しましょう。
屋根の雪下ろしは面倒ですが、
屋根に雪が載った状態で走行し、
ブレーキを踏んだときに
フロント側に雪の塊が落ちてくることもありますので、
車の屋根の雪はある程度下ろしてから走行しましょう。
また、
大雪が降る予報のときには、
「あえて上げない」
という選択肢も持っておきましょう。
屋根から落ちた雪でワイパーが折れてしまった車発見。大雨で雪が融けだしたみたい。 pic.twitter.com/UvE2utPF9f
— なおさん (@624614shasha) 2014年2月15日
ワイパーを上げ忘れたときの対処法はある?
最後に、
ワイパーを上げ忘れてしまったり、
あえて上げなかった場合に、
ワイパーを壊さないためにできることについてまとめておきます。
フロントガラスにカバーをかける
カー用品店やホームセンターに、
「フロントガラスカバー」というものが売っています。
これが最も有効で、
最も手軽な方法です。
値段も数千円程度なので、
それほど高くありません。
このカバーを取り外すだけで、
すぐに出発することができるのも、
この方法の利点です。
ワイパーデアイサーを使う
ワイパーデアイサーとは、
ワイパーブレードの停止位置付近のガラスに配置された
熱線式ヒーターによって、凍結の防止、解氷ができる装置のことです。
「デアイサー」とは、
英語で書くと“deicer”で、「除氷装置」という意味です。
上の画像の扇形にギザギザがついているボタンが
ワイパーデアイサーのボタンです。
消費電力が大きい装置なので、
バッテリー上がりの注意が必要です。
(寒いだけでもバッテリーは上がりやすくなりますし)
デフロスターを使う
デフロスタ―とは、
ガラス面への凍結や結露を防止するための装置です。
よく窓ガラスがくもってきたときに使うスイッチです。
上の画像のスイッチです。
これを使うと、
窓ガラスの凍結を解消することができ、
凍り付いたワイバーもとれてきます。
解氷スプレーを使う
解氷スプレーを使うという方法もあります。
フロントガラスカバーと同様に、
カー用品店やホームセンターで買うことができます。
こちらも千円程度で買えるような安いものですので、
凍結が心配な場合はひとつ持っておいてもいいかもしれません。
やってはいけないこと
よくやりがちなのは、
「熱湯をかける」という方法ですが、
これはフロントガラスに負担がかかります。
ヒビが入ってしまったり、
最悪の場合は割れてしまいますので、
熱湯は使わないようにしましょう。
おわりに
ここまで、
雪の日にワイパーを上げる意味や注意点についてまとめてきました。
基本的には、
「雪の日にはワイパーを上げる」
という認識でいましょう。
このひと手間で省ける手間や、
回避できる故障があることは説明した通りです。
冬には、冬特有の危険があります。
ワイパー以外の部分も含めて、
気をつけて車に乗っていただけたらと思います。
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