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超人的な努力
この人のことを知ってから、「自分は努力している」なんて口が裂けても言えなくなったし、そもそも自分を努力家だとは思わなくなった。
「死ぬ気で頑張る」が所詮口先だけの自分の努力は、この人と比べたら何もしていないに等しい。
”マッスル北村”こと北村克己は、大会前の減量で限界を超えて追い込んだら、文字通り限界を超えてしまって本当に死んでしまった。
低血糖による心不全、つまり餓死。
本当に死ぬまで自分を追い込めるなんて、想像を絶する。
壮絶だ、と思う。
この人のことを「死ぬまでやるなんてバカだ」と言う人もいる。
でも何にも本気になれずに生きるぐらいなら、何かに本気になって死んだ方がいいに決まっている、と僕は思う。
きっとこれは意見が分かれる。
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やりたいことの見つけ方
それだけ本気で打ち込めることを見つけた彼を羨ましいと思っていたら、彼の妹がこんなことを書いていた。
「兄は一番になりたかった」
彼はボディビルダーになる前、競輪選手を目指していた時期と、ボクサーを目指していた時期があり、挫折している。
彼の妹によると、挫折した理由は「一番になれないから」だったらしい。
彼は彼らしく、やれることを全部やって自分の限界まで努力した上で、一番になれないことを悟った。
挫折したときはショックで1ヶ月寝込んだそうだ。
自分がもう本当に限界だと思うほど努力して、考えうる限り全てのことを試して、その上で一番になれないと思ったなら、その判断は恐らく正しい。
だって限界までやったんだから。
逆に言うと、自分にそれがやれるのか、やれないのかは、限界まで努力してみないことにはわからない。
だから自分が本気で打ち込み続けられる“何か”を見つけたいなら、他人を羨ましいとか思ってないで、とにかく何かに挑戦して、限界まで努力しなければならない。
ただやってみる、ただ始めてみる、ただ挑戦してみる、のではダメで、もうこれ以上は絶対に無理だと確信するまでやれることをすべてやって、諦めたときに絶望感で1か月寝込むぐらい本気でやりきらなければ、自分に向いていると思える”何か”を見つけることはできない。
孤高の筋肉求道者 マッスル北村メモリアルBOOK
なんていう割とマッチョなことを、『孤高の筋肉求道者 マッスル北村メモリアルBOOK』(ベースボールマガジン社)なんていうマッチョな雑誌を読んで思ったのである。
この雑誌は、生前のマッスル北村をよく知る人たちが、マッスル北村がいかに超人的だったかをとにかく語り尽くしている。
この雑誌をはじめ、マッスル北村のエピソードに触れるたび、自分はまだ諦めるには早い、まだもうちょっと努力できる、と思える。
「ボディビルダーなんて何の役に立っているのか?」なんて思う人も多いかもしれないけれど、少なくともこの人の背中には、人を奮い立たせるものがある。
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