最近色々なところで「ヒュッゲ」という言葉を聞くようになりました。
2017年11月25日に放送された『世界ふしぎ発見! 』で世界一幸せな国、デンマークの
「ヒュッゲな暮らし」
が紹介されました。
雑誌『anan』の2017年12月27日号の特集記事「NEXT! ~次に来るもの~」の中でも、
「北欧生まれの『ヒュッゲ』的ライフスタイルにシフト!?」
と、「ヒュッゲ」がこれから日本でより流行っていくのではないかと紹介されていました。
さて、それでは「ヒュッゲ」とは、一体何なのでしょうか。
これを知ることで、あなたの幸福度数も一気に上がるかも!?
スポンサードリンク
スポンサードリンク
「ヒュッゲ」とはどういう意味なのか?
「ヒュッゲ」とは、北欧、デンマークの言葉です。
幸福度が高い国が多い北欧諸国の中でも、
デンマークはとりわけ幸福度が高く、
「世界一幸せな国」のひとつです。
(「世界幸福度報告書2017」では2位)
その秘密が「ヒュッゲ」にあると言われており、
イギリスやアメリカではすでに“ヒュッゲ”ブームが巻き起こっています。
2016年度のイギリスの流行語大賞の最有力候補だったぐらいです。
その意味は独特で、日本語(や他の言語)には上手く当てはまる言葉がありませんが、、
・心安らぐ状態
・気を使わずにくつろげる状態
・楽しくみんなで集うこと
・心地の良い雰囲気を作ること
・大切な家族や親しい友人知人とともにほっこりとした時間を過ごすこと
・心地のいいくつろぎの時間や空間
・人と人とのふれあいから生まれる、温かな居心地のよい雰囲気
・物理的な居心地の良さを軸として、精神的な幸福感や周りとの一体感も含む概念
などと説明されています。
簡単にまとめると、
誰かと一緒に家の中で、心も身体もゆったりとリラックスした時間を過ごすこと
これが「ヒュッゲ」の基本のようです。
なぜ「ヒュッゲ」が生まれたか
デンマークは夜が長く寒い土地です。
それに加えて、税金が高く(その代わり福祉が手厚い)、
給料の半分ほどを税金に持っていかれる上に、
外食をすると25%ほどの税金がかかってきます。
こういった状況が、
家の中でお金をかけずに、
誰かと一緒に過ごすことで幸せを感じる方法や、
マインドを育てたのではないかと言われています。
家での時間を大切にするデンマーク人は、
残業もほとんどせず、公私のON・OFFをしっかりつける国民性だそうです。
また、お洒落で人気がある「北欧家具」が発展したのも、
家の中を大切にする北欧の人々のマインドが理由としてありそうです。
なぜ今「ヒュッゲ」を取り入れるべきなのか
日本の環境はこうしたデンマークの環境とは全く違いますが、
学ぶべきところはあると思います。
クタクタになるまで働いてお金を沢山稼がないと幸せになれない、
そう信じ込んで頑張っている人が、日本には沢山いると思います。
しかし、そうではなくて、デンマークの人たちのように、
もっとミニマルでシンプルな生き方、
自分が欲しいものではなく、
既に持っているものに目を向ける生き方であっても充分に幸せになれるということ、
そういう生き方があるのだということを知ることで、
気持ちが楽になることがあるのだと思います。
そしてこれが、先進国イギリスやアメリカで、
ヒュッゲが流行った理由なのだと思います。
お金を沢山持っていることによって得られる幸せもありますが、
そういう幸せを実現することが難しくなっている今の時代、
お金以外で得られる幸せにフォーカスして、
幸せの意味を考え直す必要があるということでしょう。
スポンサードリンク
「ヒュッゲ」をより深く知るための本
2017年は日本での“ヒュッゲ元年”でした。
本格的な流行に先駆けて、いくつかの書籍が出版されています。
その中でも人気があるものを紹介しますので、
気になるものから手に取ってみて、
「ヒュッゲ」を生活に取り入れていくために、
もう少し深くヒュッゲについて学んでみてください!
★ヘレン・ラッセル(2017)『幸せってなんだっけ?――世界一幸福な国での「ヒュッゲ」な1年』(鳴海深雪訳)CCCメディアハウス
⇒デンマークに移住したイギリス人ジャーナリストが書いた“ヒュッゲ”体験記。
★芳子ビューエル(2017)『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし』大和書房
⇒北欧輸入の第一人者であり、自身の会社にも北欧流の働き方を取り入れている著者の目から見た“ヒュッゲ”。
★ピア・エドバーグ(2017)『Hygge(ヒュッゲ) 北欧生まれの「世界一幸せなライフスタイル」実践法』(永峯涼訳)サンマーク出版
⇒「ニューヨーク・タイムズ」「フォーブス」「ワシントン・ポスト」など、日本に先んじてブームとなった各国のメディアで話題となった一冊。
★シグナ・ヨハンセン(2017)『HYGGE 北欧が教えてくれた、「ヒュッゲ」な暮らしの秘密』日本文芸社
⇒イギリスでも人気となった一冊。“ヒュッゲ”するための北欧のスイーツ、料理のレシピも紹介。
★マイク・ヴァイキング(2017)『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』(アーヴィン香苗訳)三笠書房
⇒世界34か国で出版され、イギリスでは2分に1冊売れたというオールカラーの一冊。
スポンサードリンク
スポンサードリンク