こんにちは。
今日は初日の夜に書いた文章の紹介です。
【初日】
今日一番辛かったのは滋賀→三重だった。
どこまで行っても現在地の表示が「湖南市」「湖南市」「湖南市」。
やっと抜けたと思ったら、今度は「甲賀市」「甲賀市」「甲賀市」。
しかも山道は延々と登り。
「あのカーブまで登れば、その先は下りかもしれない」
そんな期待は毎回裏切られた。
裏切られるうちに慣れてくる。
何も感じなくなった。
拷問になすすべなく服従しているような気分だった。
悪いことは永遠に続くように感じる。
しかし、そんなことはない。
鈴鹿トンネル。
トンネルを抜けると、そこは三重県だった。
やりきった。
突然元気になる。
しかも御褒美のようにそこからはずっと下り坂。
峠ならではのカーブが多い山道を気持ちよく駆け抜けた。
テーマパークのアトラクションよりもエキサイティングに思えた。
最高の気分のまま、その勢いのまま、四日市に入りたかったが、目前まできたところで道に迷った。
どの道を選んでも四日市方面に進めない。
タイミング悪く、スマホのバッテリーまで落ちた。
いい流れが止められてイラつく。
ひとしきりイラついたら落ち着いた。
こういうトラブルは落ち着くと案外簡単に解決する。
スマホを充電して改めて地図を確認すると、行けそうな道が見つかった。
夜になると田舎道は相当暗い。
目視で道を決められなくなっていたことが、道に迷った大きな理由だった。
二日目は早く起きて出発しよう。(起きられるかなぁ)
四日市まで来ると、またペースが上がった。
特に長島スパーランド周辺の橋はカナリいいペースで抜けられた。
橋の上は凸凹も信号もなくて走りやすい。
スムーズに愛知県内、そして名古屋市内に入っていけた。
この時点で、到着予定時刻を30分ほど短縮できていた。
しかしまたここでトラブルが起きる。
充電器の調子が悪く、スマホの電源が落ちてしまった。
地図が見られない。
ホテルまであと約10㌔というところでまたも足止め。
自分でどうしようもないときは、他人に助けを求めましょう。
スマホをなんとかするよりも、訊いた方が早い、ということでファミマの店員さんにだいたいの方向を聞いた。
そのあと、道行くお姉さんに再度道を聞いた。(結構美人だった)
それでなんとか名古屋駅まで着き、その頃にはスマホが2%まで充電できていたから、ささっとホテルの場所を調べて、無事到着。
今日は約130㌔を約12時間で走った。
ホテルは栄にある。
10階の部屋の窓からはサンシャインサカエの観覧車の上の方が見える。
そーゆー場所だから、ホテルの近くには「悪そうなヤツはだいたい友達」みたいな身なりをした人がわんさかたむろしている。
めちゃくちゃホテルに入りにくかった。
ラブホでもないのに、なんでこんなところに建てたんだろう。
ちなみに、キャッチのお兄さんもたくさんいたけれど、一度も声をかけられなかった。
下スウェットで上がジャンパー、疲れた顔してママチャリに乗って登場したらさすがに誰も声なんかかけないか。
しかも汗かいて臭かったし。
ホテルにチェックインしたあと、せっかくきたので味噌煮込みうどんを食べに行った。
ホテルから1㌔ぐらいあったけど、もう今日は自転車には乗りたくなかったから歩いて行った。
初日で既にケツとヒザが痛いけど、二日目も頑張ろう。
★☆★『京都→東京ママチャリチャレンジ』シリーズ★☆★
・京都→東京ママチャリチャレンジ①【旅立ち】
・京都→東京ママチャリチャレンジ②【初日】 ⇒ 今ココ!
・京都→東京ママチャリチャレンジ③【二日目】
・京都→東京ママチャリチャレンジ④【三日目(箱根越え)】
・京都→東京ママチャリチャレンジ⑤【最終日】
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