旅行

第4歩:祖谷温泉へレッツゴー~祖谷のかずら橋~

投稿日:2020-11-22 更新日:

スポンサードリンク

スポンサードリンク

壱の巻:祖谷のかずら橋

(1)概要

冬場の厳寒な山野で採取した自生の「シラクチカズラ」を編み連ねて創られる。架橋した当時の人々にとっては、大切な生活路として祖谷川各所に架けられていたが、今では西祖谷山の「祖谷のかずら橋」 と東祖谷の「奥祖谷二重かずら橋」を残すのみとなっている。
祖谷に巡行された弘法大師が困っている村人の為に作ったという説や、追っ手から逃れる平家の落人が楽に切り落とせるようシラクチカズラで作ったという説(平家の落人伝説)など諸説が残っている。いずれにせよ、村人に護られてきたかずら橋は、訪れた人々に遠い昔の祖先の暮らしを感じさせる。なお、今回訪問したのは、「西祖谷村」のかずら橋である。

【かずら橋入り口】

【かずら橋入り口】

(2)ヒヤヒヤして渡るかずら橋

三好市西祖谷山村にある「祖谷のかずら橋」は、日本三奇橋のひとつとして知られている。重さ約5トンにもなるシラクチカズラで作られおり、3年毎に架け替えが行なわれる。 現在は周辺が整備されており、大型バスやマイカーでも訪れることのできるスポットになっているが、その昔は断崖を通らなければ辿り着けない「秘境」であり、訪問するのも一苦労であったといわれている。なお、足を進める度にユラユラと揺れる橋はスリル満点である。特に、雨の日に渡ると、片手に傘・片手にヌルヌルのツルを持つことになるのに加え、下の川が激流になるので、生きた心地がしない。なお、チケット売り場で通行料(大人550円、子供350円)を払ってから橋を渡る。一方通行なので、足を踏み出すともう戻れない。

【かずら橋下の激流】

【かずら橋下の激流】

(3)橋の構造

一般的な橋は、路面が舗装してあるのが普通で、簡単な木造の橋でも床面は板張りがされているが、かずら橋の床面は「さな木」と呼ばれる丸太や割木を荒く編んだものだけ。それがはしごの様に並べられているだけで、隙間だらけの橋になっている。幅2m、長さ45mのこの橋は、吊り橋のため中間には一切橋脚は無い。
なお、この橋は重要有形民俗文化財として国から指定されていて、正式には「祖谷の蔓橋」と漢字表記されている。

(4)日本三奇橋

①祖谷のかずら橋

先述のとおり

②猿橋(山梨県甲府市)(未訪問)

甲州街道に架かる全長16間(29m)の奇矯。岸の岩盤に穴を開け、刎木(はねぎ)を斜めに差し込み、川の上に突き出して、さらにその上に同様の刎ね木を突き出し、下の刎ね木に支えさせる構造で刎橋(はねばし)と呼ばれる。この上に板を敷いて橋にすれば、橋脚がない橋が完成する。深い峡谷に橋をかける際や急流の瀬に架橋する場合など、橋脚を立てることが困難な場合に、刎橋が利用された。同様の刎橋は、静岡県の井川上流の井川刎橋、長野県の飯田の天竜橋などが例としてあげられ、江戸時代から明治初年には各地に架橋されている。

③錦帯橋(山口県岩国市)(訪問済)

1673年、岩国藩主・吉川広嘉(きっかわひろよし)が岩国城と岩国城下を結ぶ橋として錦川に架橋した橋。それまでの橋は洪水で流されたため、大工を甲州に派遣し、猿橋を調査したが、川幅が200mもある川では刎橋は無理だという結論になり、石垣で橋台を強固にした連続アーチ橋を架橋した。江戸時代には木製のアーチ橋は、ほぼ20年ごとに架け替えられていた。岩国市では橋の木材確保のため、植林活動も行なっている。

【錦帯橋】

【錦帯橋】

スポンサードリンク

関連記事

これを読んで、徳島、祖谷温泉に是非とも出掛けようと考えたあなたへ!
下の記事でも、祖谷温泉旅を楽しむための方法を紹介しているので、併せて確認することをお勧めする!

 
第4歩:祖谷温泉へレッツゴー~阿波国、徳島県探訪記~

②第4歩:祖谷温泉へレッツゴー~祖谷のかずら橋~ ☜今ココ!

第4歩:祖谷温泉へレッツゴー~祖谷の秘境スポット(大歩危・小歩危、小便小僧、温泉めぐり)~

第4歩:祖谷温泉へレッツゴー~「脇町うだつの街並み」と「阿波の土柱」

スポンサードリンク

スポンサードリンク

-旅行

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【ティラノサウルス】

第5歩:福井県(越前国)探訪記~恐竜博物館~

壱の巻:恐竜博物館 (1)基本情報 ①概要 福井県勝山市では、1989年から実施された発掘調査の結果、福井固有の恐竜(フクイラプトル・フクイサウルス・フクイティタンなど)の化石が発掘されたことから建設 …

旅

パックツアーと個人旅行のメリット・デメリットを比較してみた。

この章では、前章で紹介した「パックツアー」を利用した場合のメリットについてより詳しく紹介するために、具体的なトラブルを想定した上で、「個人旅行」の場合との比較を行う。本章の読者は、「パックツアー」を利 …

【銅閣のみ】

小さく第3歩:誰も知らない京都の楽しみ方~銅閣寺~

壱の巻:銅閣寺 (1)概要 正式名称「龍池山 大雲院」は1587年に織田信長、信忠親子の菩提を弔うために天皇の勅命により建立。寺の名前は大雲院。創建当初は御池御所、現在の烏丸二条の位置にあったが、豊臣 …

【区役所ネームプレート】

京都市観光で上京区役所に行ってみてわかった見どころを紹介します

壱の巻:上京区役所 (1)概要 京都府上京区の区役所。上京区役所と上京区保健センターの老朽化に伴い、2施設を総合庁舎として合築され、平成26年に旧上京区役所からの現地建替えが完了。 【区役所ネームプレ …

【地主神社入口】

小さく第3歩:誰も知らない京都の楽しみ方~地主神社~

壱の巻:地主神社 (1)概要 本殿・拝殿・総門と境内地が国の重要文化財に指定され、世界文化遺産にも登録されている神社で、清水寺の敷地内にある。縁結びの神である大国主命を主祭神とし、その父母神、奇稲田姫 …

サイト内検索