母の日に贈るカーネーションは色によって意味や花言葉が変わります！

5月の第2日曜日といえば、
「母の日」
ですよね。

この日は日頃何かとお世話になっている母親へ感謝の気持ちを表す日で、
カーネーションを贈るのが一般的です。

さて、
カーネーションの色の種類は沢山ありますが、
母の日に贈るのは、
なんとなく赤色のカーネーションのイメージです。

様々な色がある中で、
なぜ赤色なのでしょうか？

花には種類や色ごとに「花言葉」があって「意味」が決まっていますから、
これが関係しているような気はします。

赤色に何か特別な意味があって、
赤でなければならない理由があるということなのでしょうか？

今回は、
母の日に贈るカーネーションの色にまつわるお話です。

赤色のカーネーション

カーネーションの花言葉

カーネーションは、
イエス・キリストが十字架に架けられて処刑された際に、
聖母マリアが流した涙から生まれた花であると言われています。

こういった言い伝えもあることから、
カーネーション全般に母性愛の象徴としての意味があり、
カーネーション全般の花言葉は、
「無垢で深い愛」
です。

赤いカーネーションの花言葉

それでは、
母の日に贈るカーネーションとして最もポピュラーな
赤色のカーネーションには、どんな花言葉や意味があるのでしょうか。

赤色のカーネーションの花言葉は、
「母への愛」で、
他の色のカーネーションと比べて、
最も直接的に母親に対する想いが込められています。

こういった理由から、
母の日に贈るカーネーションとしては、
赤色が最も好まれているのです。

深い赤色のカーネーションに注意

しかし、
赤色は赤色でも、
“深い赤色”のカーネーションの花言葉は少し異なり、
「私の心に哀しみを」
という意味になります。

深い赤色のカーネーションは、
大人っぽい色合いで美しいですが、
花言葉も考慮して母の日に贈るというのであれば、
この色は避けた方がいいでしょう。

白色のカーネーション

母の日の起源

白色のカーネーションの花言葉を見ていく前に、
母の日がどうやって始まったのかを確認しておきましょう。

起源はアメリカにあります。

南北戦争のとき、敵味方関係なく、負傷した兵士の処置をし、
そのために地域の女性を集めてまとめ上げた人物がいました。

名前は、アン・ジャービス。

彼女が亡くなった2年後、
彼女の娘アンナが、
アンが日曜学校の教師をしていた教会で記念会を企画し、
そこで母親であるアンへ、
アンが好きだった“白い”カーネーションを贈りました。

これが母の日の起源です。

つまり、
母の日は亡くなった母を思う気持ちから始まっており、
このとき贈られた白いカーネーションが母の日のシンボルとなりました。

白いカーネーションの花言葉

さて、
母の日のシンボルとなった白いカーネーションですが、
その花言葉は、
「私の愛情は生きている」
です。

アンナが、亡くなった彼女の母親に贈った花は、
まさにそのときのアンナの想いを反映した花言葉を持っています。

そう、
この白いカーネーションは、
亡くなった母親に向けて贈るのが一般的な花なのです。

そのため、
母の日にカーネーションを贈る相手が、
まだ亡くなっていないのであれば、
白いカーネーションを贈るのはやめておいた方がいいでしょう。

母の日といえば赤いカーネーション

これまで見てきたように、
母の日の起源を見てみると、
元々は白いカーネーションが母の日のシンボルであったことがわかります。

それでは、
なぜ現在では赤いカーネーションが母の日の定番になっているのでしょうか。

どうやら、
元々は、母親を亡くしている人は白、
母親がまだ生きている人は赤、というように、
存命か否かで贈るカーネーションの色を分けていたようです。

しかし、

というようにハッキリ分けてしまうと、
小さな子どもが傷ついてしまう可能性があります。

こういった理由から、
日本では1960年に、
母の日に贈るカーネーションの色は赤、
と統一することになったのです。

先ほど確認したように、
赤いカーネーションが最も母親への想いを直接的に反映した
花言葉を持っていますから、
花言葉の観点からも、
母の日の歴史的な観点からも、
赤いカーネーションを贈るのがベストでしょう。

赤、白以外の色のカーネーションの花言葉

最後に、
赤、白以外のカーネーションの花言葉についても確認しておきましょう。

いくら母の日に贈るのは赤のカーネーションがベストだと言われても、
贈る相手が好きな色を取り入れたかったり、
一色よりも多色のカーネーションを贈りたいと思ったり、
人によって、その時によって、状況や想いは様々でしょう。

プレゼントは相手あってのものですから、
自分が好きなように色を選ぶだけでなく、
できれば花言葉を少しだけでも考慮して選んであげると、
よりよいプレゼントとなるのではないでしょうか。

これまで説明してきたように、
濃い赤と白のカーネーションは、
相手の受け取り方によってはあまりいい意味に取られない可能性があります。

これに加えて、
黄色のカーネーションも同様に、贈る際に避けた方が無難な色です。

また、
オレンジに関しては、ネガティブな花言葉ではありませんが、
恋愛要素が強い意味を持っているので、あまり適さない場合が多いかもしれません。

その他の、
赤、ピンク、青、紫は、
贈っても問題ないポジティブな花言葉を持つ色です。

ただし、
ここまで書いてきたことは主に日本での花言葉で、
花言葉は国によって違う場合がありますので、
外国の方に渡す場合には、
相手の国の花言葉を調べてから渡しましょう。

さいごに

さて、
ここまでカーネーションの花言葉についてまとめてきました。

カーネーションは色によって、こんなに違った意味を持っています。

せっかくの母の日といういい機会です、
普段はあまり真剣に考えることはないかもしれませんが、
贈る相手である母親のことを考えて、
ピッタリ合う色を選んでみてください！

そうやって、
贈る相手である母親のことを真剣に考えて選んだということが
きっと相手に伝わって、
喜んでカーネーションを受け取ってもらえると思います。