車のナンバープレートといえば、
「品川330さ1234」
のように、
「地名」と「ひらがな」と「数字」
を使って表記されるイメージですよね。
しかしこの度、
2018年1月から、
「アルファベット」
も使って表記されることになりました。
まだまだ導入されたばかりなので、
アルファベットを用いたナンバーを付けて道路を走っている車を
実際に見たという人はまだほとんどいないのではないか、
と思うのですが、
これからどんどん増えてきて、
当たり前になってくると思います。
さて、
なんでわざわざナンバープレートの表記に
アルファベットを導入することになったのでしょうか?
今回はその理由を説明したいと思います。
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ナンバープレートにアルファベットを導入することになった理由
ナンバープレートにアルファベットが導入されることになった理由を、
一言で言ってしまえば、
「人気のあるナンバーが発行できなくなってしまったから」
です。
これだけでもなんとなく意味がわかったと思いますが、
もう少し詳しく説明していきます。
ナンバープレートの仕組み
そもそも、
ナンバープレートは何を表しているのでしょうか。
◆地名◆
使用本拠地を表します。
つまり、その車のホーム、主に乗られている地域のことです。
◆分類番号◆
上一桁は車の種別を表します。
覚える必要はまったくないですが、
念のため「小型車」と「軽自動車」の定義についてもまとめておきます。
サイズが全長4.7m以下、全幅1.7m以下、かつ全高2.0m以下で、
排気量が2,000cc以下(ディーゼル車は制限無)
【軽自動車】
サイズが全長3.4m以下、全幅1.48m以下、かつ全高2.0m以下で、
排気量が660cc以下
小型車と軽自動車の違いは置いておいて、
この表の分類を知っていると、
ナンバーを見るのもちょっと楽しくなります。
また、
分類番号が三桁の場合は、
下二桁で希望ナンバー制かどうかを管理しています。
今回アルファベットが導入されるのは、
この分類番号の下二桁部分です。
◆ひらがな◆
自動車の用途を表します。
有名なのはレンタカーですよね。
「わ」か「れ」です。
あとは、
事業用の車には、
「あ行」「か行」「を」を使うことになっています。
「よ」は、米軍の退役軍人用車両で、
「A」や「E」など、この部分にアルファベットが使われている車両は、
米軍の現役軍人用車両です。
(なぜこの分類が必要なんでしょう?)
使われないひらがなもあります。
「お」「し」「へ」「ん」です。
推しのアイドルを変えることを意味する
「推し変」になぞらえて覚えましょう!(笑)
し・・・「死」を連想してしまう
へ・・・おならを連想してしまう
ん・・・発音しづらい
という理由から使われないことになっています。
「へ」はちょっと面白いですね。
ガスを出しながらブーという音を鳴らせて走る車に
「へ」
と書いてあったら確かに笑ってしまうかもしれません。
◆一連指定番号◆
1990年から始まった「希望ナンバー制」で、
手数料を支払えば、
この部分の数字は好きな数字を指定できるようになっています。
この「希望ナンバー制」が、
今回分類番号にアルファベットを導入することになった理由の核心です。
希望ナンバー制
手数料を支払えば、ナンバープレートの下四桁を指定できるこの仕組み、
特定の番号に人気が集中しています。
たとえば、
なんとなく縁起が良さそうな「1」や「7」「8」などです。
人気があるナンバーは抽選を行って割り当てています。
現在、全国一律で抽選対象になっているナンバーは表の通りです。
その他、地方ごとに追加で抽選になっているナンバーもあります。
このように、
人気のナンバーは抽選になっているのですが、
それでももう出し切ってしてしまった状態なのです。
最初に書いた、
ナンバープレートにアルファベットが導入されることになった理由、
「人気のあるナンバーが発行できなくなってしまったから」
というのはつまり、
希望ナンバー制で人気がある番号が、枯渇して出せなくなった、
ということです。
しかし、
「はい、出し切ったんでおしまいでーす」
という訳にもいきません。
「そのナンバーをつけたい!」というニーズがあります。
ユーザーのニーズに応えるために、
苦肉の策として、
分類番号にアルファベットを加えることで、
枯渇した人気の希望ナンバーを出せるようにしたのです。
これが、
ナンバープレートにアルファベットを導入することにした理由です。
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ナンバープレートへのアルファベット導入の方法
最後に、
ナンバープレートへのアルファベット導入について、
2018年1月30日現在の情報で、
決まっている内容についてまとめていきます。
アルファベットが入る位置
まず、
アルファベットを導入するのは、
地名の後に続く三桁の数字、「分類番号」の下二桁部分です。
これによって、
ひらがなと分類番号、一連指定番号の組み合わせによるパターンを増やします。
アルファベットのつけ方
枯渇したナンバーを引き続き発行できるようにすることが目的のため、
アルファベットを導入するのは、
枯渇したナンバーから順次になります。
数字の組み合わせでは出せなくなったナンバーから順に
アルファベットになっていくということです。
アルファベットのつけ方としては、
まず「30A」というように、
下1桁「A」から決められた順番に使用していきます。
使われるアルファベット
分類番号に使われるアルファベットは、
「A」「C」「F」「H」「K」「L」「M」「P」「X」「Y」の10文字です。
視認性を考慮して決められていて、
たとえば、
数字に近い「I」「O」などは除外されています。
導入の日程
導入する「地名」については、
まず、
2018年1月12日に「練馬」ナンバーが導入します。
2018年1月16日には「横浜」ナンバーが導入、
正式な日にちは決まっていませんが、
登録台数日本一の「名古屋」ナンバーでも近日中の導入が決まっています。
~~~
これから少しずつアルファベット入りのナンバーが増えてきます。
暇なときには道行く車のナンバーを眺めて、
アルファベット入りが走っていないか探してみてください!
見つけたら、隣にいる友人に、
ここで学んだうんちくを披露しましょう。(笑)
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