Yahooニュースを見ていたら、
気になるタイトルの記事を見つけました。
「前代未聞 全艇『非常識なF』」
ボートレース(競艇)の記事です。
この「非常識なF」という言葉、
「F」はたぶん「フライング」のことだろう、
と予想がつきます。
しかし、
「非常識な」とは、
一体どういう意味なのでしょうか?
「非常識なフライング」の意味を調べてみました!
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非常識なフライングとはどういう意味か
通常の「フライング」
これは説明せずともわかるとは思いますが、
フライングとは、
0.01秒でも早くスタートしてしまうことです。
もう少し細かく言うと、
0.01秒でも早く船の先端がスタートラインを切ってしまうことです。
フライングの際の罰則は?
フライングをしてしまうと、罰則が与えられます。
まず、
フライングすると、フライングした出場節の賞典レースから除外されます。
そして、
・2回フライング ⇒ +60日の出走禁止
・3回フライング ⇒ +90日の出走禁止
・4回フライング ⇒ +180日の出走禁止
になります。
「+」ですので、
2回目のフライング時点で出走禁止期間は、
30日+60日=90日
です。
選手としての収入源は、
レースに出て得る賞金のみですから、
出場停止になってしまうと、その期間は無収入です。
フライングに対する罰則は、
とても厳しいものなのです。
「非常識なフライング」
非常識なフライングとは、
フライングの中でも、より悪質なフライングのことです。
定義としては、
非常識なフライングとは、
0.05秒以上早いタイミングでフライングをしたことを言います。
スタートが早すぎるということです。
「早すぎる」と言っても、0.05秒ですから、
本当にシビアな世界です。
非常識なフライングの際の罰則は?
先ほどは書きませんでしたが、
同一出場節で2回目のフライングをしたとき、
「即日帰郷」となります。
即日帰郷とは、
フライングをしたその日に、レース場から強制的に帰らされることです。
この即日帰郷のルールが、
非常識なフライングの場合には、より厳しくなっていて、
非常識なフライング1回目で即日帰郷となります。
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こんなにも罰則が厳しいのはなぜか?
フライングの罰則が厳しい理由
まず、
フライングの罰則が厳しいのは、
レース開催者にも、舟券を買ったお客さんにも、
損害を与えてしまうためです。
どういうことかというと、
フライングがあった場合、
フライングした艇に関係する舟券は全て、
全額返還となります。
つまり、
売った舟券をそっくりそのままレース開催者が買い戻すということです。
そうすると、
返金した分、レース開催者の儲けが減ります。
また、
オッズは返還後に再計算となるため、
的中していたとしても、
そのレースに注がれた全体の金額が、
返還分だけ減っているため、
的中金額が大きく減ることとなります。
非常識なフライングの罰則が特に厳しい理由
次に、
通常のフライングよりも、非常識なフライングの方が罰則が厳しいのは、
集団フライングを誘発してしまうためです。
1艇スタートが早い艇がいると、
その他の艇もそれに引っ張られてスタートが早くなりがちです。
1艇が大きくフライングしてしまうと、
他の艇もみんなそろってフライングということになりかねません。
その、恐れていた事態が起こってしまった、
というのが、今回Yahooニュースになっていた一件なのです。
全艇「非常識なフライング」
ここまでの説明を読んでいれば、
このニュースの衝撃がわかると思います。
先ほど説明したように、
非常識なフライングの基準は、
「0.05秒以上早いタイミングでのフライング」です。
今回ニュースになった、
2月5日月曜日、宮島競艇場開催の2日目9レースは、
・+0.09秒 ⇒ 1艇
・+0.08秒 ⇒ 1艇
・+0.05秒 ⇒ 3艇
と、0.19秒早くスタートしてしまった6号艇に引っ張られて、
全艇が0.05秒以上早くスタートしてしまいました。
6艇中5艇以上がフライングしているレースは不成立になりますから、
もちろんこのレースは不成立です。
そして、
このレースに出艇した6人全員が即日帰郷処分となりました。
この非常識なフライングの制度が始まったのは、
2013年の11月なのですが、
全艇が非常識なフライングとなったのは今回が初めてです。
ところで、
どうでもいいことですが、
今回の「前代未聞 全艇『非常識なF』」というニュースを見たとき、
森博嗣ファンの私は、
「これがホントの『すべてがFになる』だなぁ」
なんて思ってしまいましたとさ。。。
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