焼肉に行って、
「ホルモン食べよー!」
となったとき、
たいていの焼肉屋のメニューにあるのが
「シマチョウ」と「マルチョウ」です。
単品で頼まなくても、
ホルモンの盛り合わせを頼んだときに、
このふたつのホルモンが含まれていることは多いです。
この、名前がよく似たふたつのホルモン、
味が美味しいことは、実際に食べて知っていても、
どこの部位なのかは、よく知らない人も意外と多いと思います。
そんな中、
「シマチョウとマルチョウって、どう違うんだっけ?」
とふと誰かがつぶやいたとき、
当たり前のように説明できたら、
ちょっとカッコイイですよね。
というわけで、
シマチョウとマルチョウの違い、
部位がどこなのか、肉質がどう違うのかなど、
焼肉を食べに言ったときに使えるウンチクをまとめていきます!
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シマチョウとマルチョウはどこの部位か?
牛の消化器官、胃腸の主な部位をまとめると、
以下のようになります。
ミノ ⇒ ハチノス ⇒ センマイ ⇒ ギアラ
【腸】
マルチョウ ⇒ シマチョウ ⇒ テッポウ
食べ物を消化する際に通る順に並べました。
「牛には胃が4つある」
というのは有名な話ですが、
名称は第一の胃から順に、
「ミノ」「ハチノス」「センマイ」「ギアラ」です。
腸は、
小腸、大腸、直腸の順に、
「マルチョウ」「シマチョウ」「テッポウ」です。
よりわかりやすく図で書くと以下のようになります。
○で囲ったのが胃、
□で囲ったのが腸です。
これで、
なんとなくどのホルモンがどの辺りの部位なのかが
わかったかと思います。
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マルチョウ、シマチョウの違いは?
大まかな部位がわかったところで、
それぞれの部位の肉質の違いなど、
マルチョウ、シマチョウについて、
さらに詳しく見ていきましょう!
マルチョウについて
マルチョウは牛の小腸です。
名前の由来は、
裂かずに丸い筒状のまま食べることから来ています。
他の呼び方としては、
「コプチャン」「ヒモ」「こてっちゃん」があります。
だいたい1頭から10kg前後とれる部位です。
シワのない薄い肉の外側に脂がたっぷりついているのですが、
焼肉屋などで出される際には、
外側の脂をひっくり返して内側に入れた状態に
なっていることが多いです。
味は甘みがあり、
食感は濃厚な脂があるためジューシーで、
プリプリとした柔らかい食感です。
脂が多いことから、
カロリーは100gあたり287kcal程度と高めですが、
ビタミンB12が豊富なため、
貧血予防に効果があります。
上手に焼くコツは、
溶け出した脂が一箇所に集中して焦げない様に
こまめに転がしながら焼くことです。
シマチョウについて
シマチョウは、牛の大腸です。
名前の由来は表面がシマシマ模様に見えることからです。
「テッチャン」という呼び名もありますが、
これは主に関西での呼び名です。
ちなみに、
「シロコロ」はブタの大腸を指します。
シマチョウは、
1頭からだいたい1kg前後しかとれないため、
マルチョウよりも希少な部位になります。
マルチョウよりも脂が乗りにくく、
マルチョウよりも歯ごたえがあり、
マルチョウよりも厚みがあり、
マルチョウよりもシワが多い部位です。
カロリーは100gあたり162kcal程度と、
脂少な目なこともあって、
マルチョウよりも低カロリーです。
また、
シマチョウは処理が大変なことから、
シマチョウが美味しい店は他の部位も美味しいと言われ、
その店のポテンシャルを測るのに使われることがあります。
テッポウについて
マルチョウ、シマチョウ、と、
腸をまとめてきたついでに、
テッポウについてもまとめておきます。
テッポウは、牛の直腸に当たる部位です。
名前は、
開いた形が鉄砲に似ていることから来ています。
この部位は、
マルチョウ、シマチョウと比べて、
シワが多く、
厚みがあり、
脂が少ないため、
弾力があるハードな食感です。
「これぞホルモン!」
と言うべき、噛んでも噛んでも噛み切れないホルモンです。
テッポウは、
100gあたり115kcal程度と、低カロリーです。
おわりに
こうして、
マルチョウ、シマチョウ、テッポウをまとめてみると、
胃に近い部位から肛門に近い部位になっていくにつれて、
・だんだんシワが増え
・だんだん肉厚になり
・だんだん弾力のある食感になり
・だんだんカロリーが低くなっていく
ことがわかります
最初に書いた図を思い出して、
マルチョウ、シマチョウ、テッポウが、
どの位置にある部位なのかを覚えておけば、
食感や味などもイメージで簡単に思い出せるのではないでしょうか。
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