『バナナマンのほとんど誰も知らないスポーツの世界』という番組を見ていたら、凄いものを見てしまった。。。
サッカーJ3のチーム、グルージャ盛岡のマスコット。
その名も「キヅール」。
番組ではまず、鶴をモチーフにした“斬新”なマスコットと紹介され、その姿形を当てるクイズが始った。
『鶴の恩返しの鶴が恩返しに来たところ』
とか、
『ジャンボ鶴田その人』
とか
『アキラ100%のお盆が鶴の頭になっている』(ド下ネタ)
などと、自由にボケを連発した後、河北麻友子が正解を当てる。
『折り紙の鶴だ!』
番組内でもなぜこんなネタのようなマスコットが生まれたのか、どんなマスコットなのか、と説明はされていたが、
この異次元のマスコットがやたら気になったので、自分でもちょっと調べてみた。
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キヅールのプロフィール
「折り紙の鶴のマスコット」と言われても、まったくイメージできないだろう。
なのでまずは画像から。
コイツがキヅールである。
そして、彼(彼女?)がどんなマスコットなのか、公式サイトのプロフィールによると、
・折鶴ながら「折れない心」の持ち主。
・サッカーはそこそこ上手い。
・落語が好き。好きな芸能人は鶴瓶。次が仁鶴。
・得意なダンスは「鶴の恩返し」
・選手たちから勝利祈願の対象。神様のつもりで調子に乗る。
という設定のようである。
番組内で、
「背が高いけど何cmあるの?」
と訊かれ、キヅールに付き添っているスタッフが、
「200cm以上はあります」
と、なんともざっくりした回答をしていた(あんまり細かいことはまだ決まってないみたい)。
そもそもなんで「鶴」のマスコットなのかというと、
クラブ名のグルージャがスペイン語で「鶴」という意味なのである。
盛岡藩藩主南部氏の家紋「向鶴」と、盛岡の名物「じゃじゃ麺」、
この地方の方言に多く含まれる「じゃ」の響きに因んでつけられたそうだ。
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キヅールはどのように生まれたのか
一般公募の中からクラブで選出した4つのマスコットデザインの中から、
「どれをグルージャ盛岡のマスコットにするか」
をファン・サポーターの一般投票で決めることとなった。
2017年3月25日~4月16日の約3週間の投票期間で、ぶっちぎりの票数を獲得して決まったのがキヅールである。
「じゃあ他の3つ案があんまり良くなかったのか」
というとそうではなく、他の3案はいたって“普通”だ。
こう並んでいるのを見ると、キヅールが圧倒的な存在感を放っている。。。
公式HP(http://grulla-morioka.jp/tab09_club/cl_170701news_001/)に載っている作者のコメントによると、
◎老若男女に愛されるデザイン
◎日本のサッカークラブとしての特徴のあるデザイン
◎鳥キャラの多いJマスコット界で目立てるデザイン
を目指して考えたキャラクターであって、ネタではないとのことだ。
また、名前に関しては、
「勝利を祈願する対象として折り鶴の『折』を『祈』に変え、『キヅール(祈鶴)』とした」
そうである。
そう聞くと、狙い通りのデザインになっているし、名前も悪くないと思えてくる。
クラウドファンディングで想いを集める
デザインは決まった。
しかし、特殊な形をしたキヅールの着ぐるみを作るのは大変である。
制作費285万円。
一般的な着ぐるみが100万円程度であるから、3倍弱の値段である。
その資金をどこから調達するか。
ということで始まったのが、
「挑戦! グルージャ盛岡 公式クラブマスコット『キヅール』立体化プロジェクト」
である。
要するに、クラウドファンディング、つまりインターネット上で支援金を募ることにしたのだ。
その結果、たったの1か月で1069人もの“パトロン”から500万5456円もの支援金が集まった。
こうして10月15日、ホームいわぎんスタジアムで開催されたFC琉球戦でお披露目することができたのだった。
【第27節vsFC琉球】
皆さま、本日降臨しましたグルージャ盛岡公式マスコット「キヅール」を末永くよろしくお願いいたします❗️ #グルージャ盛岡 #キヅール #一岩 pic.twitter.com/ms3Nc8rO4z— グルージャ盛岡【公式】 (@grulla_staff) 2017年10月15日
話題に事欠かないキヅール
これまで見てきたようにキヅールは、
「明らかにネタとしか思えないマスコットがいる」
と、4案からの投票を行う時点で話題になり、
「立体化するためにクラウドファンディングが始まった」
といって話題になった。
そしてもちろん、お披露目後も何度となく話題になっている。
まずサポーターやファンが待ちに待ったお披露目の日。
「かわいー」
などという意外な(?)声援の中登場するキヅール。
華麗な(?)ドリブルで10人のディフェンダーを抜き去ってゴールを決めた。
「サッカーはそこそこ上手い」
というプロフィール通りの一面を見せる。
そしてその後、「首が取れる」というまさかのハプニングが起こり(マスコットとしてアリなのか)、
折り鶴が座布団の上に正座をしてじっと動かないというシュールな画も話題になった(これはちょっとかわいい)。
2017年11月3日には、渋谷のフットボールタワーに出張イベントに来て、夜の渋谷を散歩した(あんなデカイ鶴が歩いてたらそりゃ気になるわな)。
ネット上でも当然盛り上がりを見せ、
TwitterのトレンドやYahooのリアルタイム検索で1位にもなったし、
なんと中国のSNS「微博」でも紹介された。
サッカー界からマスコット界、広く言えばゆるキャラ界に新風を起こしているキヅール。
次はどんな話題を提供してくれるのか、楽しみである。
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