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小さく第6歩:誰も知らない京都の楽しみ方~狸谷山不動院と詩仙堂~

投稿日:2021-01-02 更新日:

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壱の巻:狸谷山不動院と詩仙堂

(1)狸谷山不動院

①概要

「タヌキダニのお不動さん」の名で親しまれ、交通安全・厄よけ・ガン封じ祈願で知られる修験道の寺。宮本武蔵が心の剣を磨いたとされる「武蔵之滝」がある。

【狸谷山不動院入口】

【狸谷山不動院入口】

②アクセス

市バス「一乗寺下り松」から徒歩30分程度

③参拝料 500円

④本堂

本尊である不動明王を安置している。岩盤の斜面の洞窟の中に安置されているので、建築様式は懸崖造り。
※懸崖造り:斜面の上に長い柱や貫を渡し、その上に建物を建てて固定するという方法

【本堂】

【本堂】

⑤交通安全自動車祈祷所

狸谷山不動院の代名詞と言われる自動車祈祷殿。近畿一円より年間1万台近くの祈祷が行われるようだ。

⑥宮本武蔵修行の滝

宮本武蔵が山の麓の「一乗寺下り松の決闘」の前に滝行をした。
※一乗寺下り松の決闘:1604年、宮本武蔵が、将軍家の兵法指南役を務めた吉岡道場の一門数十人と決闘したという伝説。

森林伽藍

本来伽藍とは寺院の建造物群を指すが、狸谷山不動院は開山当時から、岩盤斜面の不動明王のみが設置されていたのみであった。他にあったのは周囲の鬱蒼とした樹木のみであり、開山当時からの面影を承継する意味で、狸谷山不動院の周囲にある建物だけでなく、樹木や草木一つ一つを含めて伽藍に位置付けられている

⑧留意事項

今まで記したようにこの寺は山の奥深くにある。京都市にこんな山深いところがあるのかと驚くほどである。参拝するのも体力が必要。バス停から上り坂を歩いた後、健康階段と称される階段を200段程度登る必要がある。それだけ苦労した後の参拝には、ご利益がありそうだ。

【階段】

【階段】

(2)詩仙堂

①概要

徳川家康の家臣・石川丈山が、隠棲のため建立した山荘。現在は曹洞宗の禅寺。中国の詩仙36人の肖像を狩野探幽に描かせ、丈山自らが詩を書いて掲げた“詩仙の間”を中心にしていることから「詩仙堂」と称される。過去には英国王チャールズ皇太子と故ダイアナ妃が訪れたことでも有名。

【詩仙堂入口】

【詩仙堂入口】

②アクセス

市バス「一乗寺下り松町」下車徒歩約7分

③鹿おどし

1641年、庭づくりを得意とした石川丈山が造営した庭園は、大変美しい日本庭園になっている。また、詩仙堂の日本庭園にある「ししおどし」は、日本で初めて作られた「鹿おどし」とされる

【庭園】

【庭園】

④留意事項

詩仙堂で何をすべきかと言うと、畳の上に座ってじっと庭を眺めることである!自然の風が涼しく、夏も冷房は不要である。鹿おどしの音色を聞きながら、ボーッと庭の木々に目を遣ったり、じっくり考え事をしてはどうか?ひっそりと佇む詩仙堂だからこそ、人も少なくゆっくりと時間を過ごすことができる
また、狸谷山不動院と最寄りのバス停が一緒なので、セットで訪れることをおすすめする!

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