「ももクロ」の名前の由来とは？ももクロの「もも」は百田の「もも」！？

「ももクロ」こと「ももいろクローバーZ」は、
今や誰もが知っているアイドルグループになりましたが、
グループの名前の由来についてはご存知でしょうか。

「ももいろクローバーZ」の「Z」の意味については、別記事
「ももいろクローバーZの「Z」の意味をモノノフ以外のために解説！」
の中で解説しています。

そのためこの記事では、
結成当初につけられた
「ももいろクローバー」
という名前の由来や込められた意味について、
モノノフではないあなたのために簡単に解説していきたいと思います！

「ももクロ」とは

本題に入る前に、
まずは「ももクロ」とはどんなアイドルグループなのかを簡単におさらいしておきましょう。

「ももいろクローバーZ」

『Z伝説 ～ファンファーレは止まらない～』という曲から引用しました。

ちなみに引用した箇所は、
バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ！』やテレビアニメ『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』などでおなじみの声優、
立木文彦によるナレーションパートです。

この歌詞からわかるように、
現在の「ももクロ」こと「ももいろクローバーZ」は4人で活動しています。

4人のメンバーには、
ひとりひとりにイメージカラーが割り当てられています。

ももクロのことをほとんど知らない人であっても、
戦隊もののように色分けされた衣装にはなんとなく見覚えがあるのではないでしょうか。

戦隊もの同様、
リーダーは赤がイメージカラーの百田夏菜子です。

「ももいろクローバー」

現在の「ももいろクローバーZ」は、
結成時は「ももいろクローバー」というグループ名でした。

「Z」がついたのは実は途中からなのです。

冒頭でも紹介しましたが、
「ももいろクローバー」から「ももいろクローバーZ」に改名した経緯や理由、
「Z」に込められた意味については別記事
「ももいろクローバーZの『Z』の意味をモノノフ以外のために解説！」
で解説していますので、
「Z」について知りたい場合はそちらの記事を見てみてください。

閑話休題。

話を戻して「ももいろクローバー」について書いていきます。

「ももいろクローバー」は、
2008年5月17日に次世代の新人プロジェクトとしてスターダストプロモーションの選抜メンバーで結成されました。

スターダストプロモーション(略してスタダ)は、
柴咲コウや山田孝之なども所属する芸能事務所です。

現在は「エビ中」こと私立恵比寿中学など多数のアイドルグループを抱えていますが、
スタダ所属の常設のアイドルグループはももいろクローバーが最初です。

アイドルグループ運営のノウハウがない事務所だったことが、
他のアイドルグループにはない、ももいろクローバーZ“らしさ“を作ったとも言われています。

キャッチフレーズ

ももいろクローバーのキャッチフレーズは、
「いま、会えるアイドル」。

当時はメンバー全員が中高生だったため、
「週末ヒロイン」というキャッチフレーズもつけられ、
実際に活動は土日を中心に行っていました。

「私たち、いま会えるアイドル、週末ヒロイン、ももいろクローバーZ」
という自己紹介は、
「ももいろクローバーZ」となり、
メンバー全員が20才を越えた今も変わらず使われています。

イメージカラー

さきほどイメージカラーについて書きましたが、
結成当初はイメージカラーの設定はなく、
全員がグループ名通り“ももいろ”の衣装でパフォーマンスを行っていました。

イメージカラーが設定されたのは結成から1年ちょっと経った後、
2009年9月20日に行われたライブ
「ももいろクローバーCHAMPION CARNIVAL AKBA 5DAYS」
の2日目からです。

初期メンバー

「ももいろクローバーZ」についておさらいした箇所で、
現在の「ももクロ」は4人で活動していると書きましたが、
結成当初のメンバーは6人です。

現在のメンバーのうち、
あーりんは途中加入(結成から約半年後の11月23日)、
かなこ、しおりん、れにちゃん
は初期メンバーです。

ちなみに、
結成当初のリーダーは高城れに。

現在のリーダーである百田夏菜子は2代目リーダーです。

「ももいろクローバー」という名前の由来

ももクロに関する基礎知識をおさらいしたところで、
「ももいろクローバー」という名前の由来を説明します。

「ももいろクローバー」という名前を考えたのは百田夏菜子の母親です。

かなこの母

「ももいろクローバー」という名前を考えたのがかなこの母親であることは、
『はじめてのももクロ』(通称「はじクロ」)というドキュメンタリー映像の中で公表されています。

ちなみにこの「はじクロ」は、
「踊る大捜査線シリーズ」の演出を手掛けた本広克行が監督を務めています。

しかし、
かなこの母親がどのように「ももいろクローバー」という名前を発想したのかについては、
この映像の中でも、他の公式の映像や文章の中でも語られていません。

かなこの苗字は「百田(ももた)」です。

かなこの母親が考えたとなると、
「百田」の「もも」と「ももいろクローバー」の「もも」に、
何か関係がありそうな気がしてきますが、
実際、そういった噂があります。

「ももいろクローバー」にまつわる噂

ももいろクローバー結成時、
スターダストプロモーションには川上桃子という女の子がいました。

川上桃子はあーりんと同い年(1996年生まれ)で、
現在は唯月ふうかという名前でホリプロに所属しているタレントです。

彼女はスタダに所属していた頃から歌唱力が抜群に高く、
当時スタダのアイドルの中ではエース的な存在だったようです。

かなこの母親はライブやかなこを通じて桃子のことを知り、
「凄い子がいる」という印象をもっていました。

スタダの若い子たちで新しいグループを作る
という話を聞いたかなこの母親は、
当然桃子も入るだろうと考えた。
(実際は札幌で活動していた桃子はももクロに加入することはなかった)

それで、桃子の「もも」と百田の「もも」から「ももいろ」という名前を発想したという話です。

グループ名決定までの道のり

さて、
噂話はいったん置いておいて、
「ももいろクローバー」というグループ名が
どのように決まっていったのか、その経緯を書いていきます。

メンバー集合

2008年某日。

スターダストプロモーション所属の6人の女の子が集められ、
「このメンバーでグループを作ります」
と、新しいアイドルグループを結成することが伝えられました。

この時点ではまだグループ名はありません。

メンバーへの宿題

それでは、
グループ名はどのように決まったのでしょうか。

2008年3月15日、
6人のメンバーが事務所に集められた際にふたつの宿題が出されます。

このときメンバーが考えてきた歌詞を元に作られた曲が
「あの空へ向かって」
という曲です。

2008年5月17日に川崎アゼリアで開催された、
「ももいろクローバー」が初めてお披露目となったイベント
『スターダスト芸能3部オーディション』
の際、メンバーがこの歌を歌いました。

ちなみに、
ももクロの結成日は、
初めて6人が集まった日ではなく、
このイベントがあった5月17日です。

メンバー自身に名前をつけさせた理由は、
自分たちで「グループ名をつけた方が愛着が湧く」からだとマネージャーの川上アキラが語っています。

そう、
このときメンバーたちが考えてきたグループ名の中から選ばれたのが、
「ももいろクローバー」です。

グループ名が決まったときのことを『はじめてのももクロ』の中でしおりんが語っています。

このことから、
「ももいろクローバー」という名前を誰が考えたのかは、
グループ名が決まった後に発覚したということがわかります。

また、
『はじクロ』には、
グループ名の候補だけが羅列されたリストを見てどのグループ名がいいかを選ぶかなこの姿も映し出されています。

誰がどの案を出したかはわからない状態で、
候補に挙がった名前だけを見てグループ名が選ばれたということです。

「ももいろクローバー」の意味

さて、
グループ名がどのように決まったかを確認したところで、
「ももいろクローバー」というグループ名に込められた意味について書いていきたいと思います。

まず考えたいのは、
先ほど触れたかなこの母親とグループ名にまつわる噂についてです。

噂はグループ名の意味と関係があるのでしょうか。

噂の真偽

グループ名決定までの経緯をまとめると以下のようになります。

となると、
先にメンバーが決まっていたのですから、
桃子の「もも」と百田の「もも」から「ももいろ」という名前を発想したという噂は事実と矛盾します。

もしかすると、
噂が伝言ゲームされているうちに少しずつ形が変わってしまったのかもしれませんが、
現在伝わっている噂通りではないことは明らかです。

また、
先ほど紹介したしおりんの言葉とかなこの姿からわかる通り、
誰がどうやって考えた案かはわからない状態でグループ名が決められています。

もし噂に近い事実があったとしても、
それは単にかなこの母親が
「ももいろクローバー」
という名前を思いついた理由なだけであって、
グループ名として「ももいろクローバー」が選ばれた理由や、
「ももいろクローバー」というグループ名の意味には無関係だと考えられます。

それに、
「ももいろクローバー」というグループ名に込められた意味は、
公式に発表されています。

グループ名の意味(公式)

「ももいろクローバー」というグループ名は、
「ピュアな女の子が、幸せを運びたい」
という意味を込めて命名された
と「ももいろクローバーZ公式サイト」のプロフィールページに記載があります。

「ももいろ」にはなんとなく「ピュア」や「女の子」のイメージがあり、
「クローバー」には「幸運」という花言葉があります。

このあたりから発想した意味なのかなと、
私は勝手に想像しています。

グループ名候補

グループ名を考えてくるという宿題が出たとき、
他のメンバーはどんな名前を考えてきたのでしょうか。

グループ名候補の一覧を見てみましょう。

いちご組	うらら6人組
きらりん6	虹色教室
3・B合唱部	ゆめ唄組曲
星屑教科書	鈴音チャイム
響	さくらんぼ
桃色クローバー	プチトマト
晴れのち晴れ	和ssyoy
おまごさん	AiUeOH!
舞一祭	3b
恵比寿娘	うらら
わたいも	POB pacific ocean belt
ピリか	あげしお急行
Hey!JO	尻子玉
ひまわり	鎖国少女隊
お蚕娘	お寿司サビ抜きで
hanako	YOU TO WHO(湯豆腐)
シーズン	cherry girl
TTIPEL☆STAR	Sweet×Sweet
freshガール	pure
D-MAX	Sky love
3B piece

候補を出した時点では、
「ももいろクローバー」は漢字で「桃色クローバー」だったようです。

ウケ狙いのものから普通にカッコイイものまで、
様々な候補があったことがわかりますが、
やっぱり「ももいろクローバー」に決まって良かったなと私は思います。

その理由は、
現在ももいろクローバーZが活動の中で大事にしている
「笑顔」
にあります。

笑顔の天下

「笑顔の天下」という言葉があります。

これは、
2014年3月16日に行われた国立競技場でのライブ
『ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会』の際に、
リーダーの百田夏菜子が語った内容に由来する言葉です。

「みんなに笑顔を届けるという部分で、天下を取りたい」

「ピュアな女の子が、幸せを運びたい」
という意味を込めて名付けられた「ももいろクローバー」は、
「ももいろクローバーZ」となり、
グループが成熟していった末、
彼女たちが運ぶ「幸せ」は「笑顔」という形に具体化されました。

「ももクロ」は、
「ももいろクローバー」という名前に込めた意味を踏まえて進化しているのです。

そう考えると、
「ももいろクローバー」そして「ももいろクローバーZ」という名前は、
今の彼女たちを見てもしっくりくるいい名前だと感じます。