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壱の巻:祖谷のかずら橋
(1)概要
冬場の厳寒な山野で採取した自生の「シラクチカズラ」を編み連ねて創られる。架橋した当時の人々にとっては、大切な生活路として祖谷川各所に架けられていたが、今では西祖谷山の「祖谷のかずら橋」 と東祖谷の「奥祖谷二重かずら橋」を残すのみとなっている。
祖谷に巡行された弘法大師が困っている村人の為に作ったという説や、追っ手から逃れる平家の落人が楽に切り落とせるようシラクチカズラで作ったという説(平家の落人伝説)など諸説が残っている。いずれにせよ、村人に護られてきたかずら橋は、訪れた人々に遠い昔の祖先の暮らしを感じさせる。なお、今回訪問したのは、「西祖谷村」のかずら橋である。
(2)ヒヤヒヤして渡るかずら橋
三好市西祖谷山村にある「祖谷のかずら橋」は、日本三奇橋のひとつとして知られている。重さ約5トンにもなるシラクチカズラで作られおり、3年毎に架け替えが行なわれる。 現在は周辺が整備されており、大型バスやマイカーでも訪れることのできるスポットになっているが、その昔は断崖を通らなければ辿り着けない「秘境」であり、訪問するのも一苦労であったといわれている。なお、足を進める度にユラユラと揺れる橋はスリル満点である。特に、雨の日に渡ると、片手に傘・片手にヌルヌルのツルを持つことになるのに加え、下の川が激流になるので、生きた心地がしない。なお、チケット売り場で通行料(大人550円、子供350円)を払ってから橋を渡る。一方通行なので、足を踏み出すともう戻れない。
(3)橋の構造
一般的な橋は、路面が舗装してあるのが普通で、簡単な木造の橋でも床面は板張りがされているが、かずら橋の床面は「さな木」と呼ばれる丸太や割木を荒く編んだものだけ。それがはしごの様に並べられているだけで、隙間だらけの橋になっている。幅2m、長さ45mのこの橋は、吊り橋のため中間には一切橋脚は無い。
なお、この橋は重要有形民俗文化財として国から指定されていて、正式には「祖谷の蔓橋」と漢字表記されている。
(4)日本三奇橋
①祖谷のかずら橋
先述のとおり
②猿橋(山梨県甲府市)(未訪問)
甲州街道に架かる全長16間(29m)の奇矯。岸の岩盤に穴を開け、刎木(はねぎ)を斜めに差し込み、川の上に突き出して、さらにその上に同様の刎ね木を突き出し、下の刎ね木に支えさせる構造で刎橋(はねばし)と呼ばれる。この上に板を敷いて橋にすれば、橋脚がない橋が完成する。深い峡谷に橋をかける際や急流の瀬に架橋する場合など、橋脚を立てることが困難な場合に、刎橋が利用された。同様の刎橋は、静岡県の井川上流の井川刎橋、長野県の飯田の天竜橋などが例としてあげられ、江戸時代から明治初年には各地に架橋されている。
③錦帯橋(山口県岩国市)(訪問済)
1673年、岩国藩主・吉川広嘉(きっかわひろよし)が岩国城と岩国城下を結ぶ橋として錦川に架橋した橋。それまでの橋は洪水で流されたため、大工を甲州に派遣し、猿橋を調査したが、川幅が200mもある川では刎橋は無理だという結論になり、石垣で橋台を強固にした連続アーチ橋を架橋した。江戸時代には木製のアーチ橋は、ほぼ20年ごとに架け替えられていた。岩国市では橋の木材確保のため、植林活動も行なっている。
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