2017年まで埼玉西武ライオンズでプレーしていた木村昇吾選手が、
2018年からクリケットの海外プロリーグへ挑戦するそうです。
日本のプロ野球界からクリケットプロリーグへの転身は史上初ということで、
かなり注目されています。
まさかこんな展開になるとはさっぱり思いつかなかったな。このチャレンジ精神は素直に凄いし応援したくなる。
元西武・木村昇吾がクリケット選手に転身!NPB所属の選手で史上初の挑戦https://t.co/4jiy5TFuk5
— プリンプリン (@pudding232323) 2018年1月18日
2017年11月に行われた12球団合同トライアウトを受験するも、
どの球団からも獲得オファーがなく、
身体能力の高さからクリケットへの転身を勧められて、
転身を決意したようです。
転身を決めたトライアウト後すぐの11月末からすでに練習を始めていて、
クリケットの元日本代表選手である上原良崇さんがサポートしています。
上原さんは、
※http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20180118-19より引用
と語っていて、センスは充分の様子。
木村さんは、
※http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20180118-19より引用
と言っていて、
確かにこの挑戦は、
元プロ・アマの野球選手にとっても、知名度の低い日本のクリケット界にとっても、
注目せざるを得ない挑戦だと思えます。
さて、今「知名度の低い」と書きましたが、
実際クリケットがどんなスポーツなのかを知っている人はあまり多くないと思います。
と、いうわけで、
ここでは、クリケットがどんなスポーツなのか、
そして、木村選手とはどんな選手なのか、
について、まとめていきたいと思います!
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クリケットって、どんなスポーツ?
クリケットは、半径70mほどもあるオーヴァルと呼ばれる広いフィールドで、
1チーム11人で行われるイギリス発祥のスポーツです。
バットとボールを使い、
投手(ボウラ―)が投げたボールを打者(バッツマン)が打ち返し、
打者が走ることで得点するなど、
野球と似た面が多くあるスポーツで、
「野球の原型」と言われたりします。
細かいルールはここでは説明しませんが、
日本クリケット協会が作成した動画がありますので、
これを見ていただくとなんとなく雰囲気を掴めると思います。
日本では知名度が低いクリケット、世界では?
日本では知名度が低いですが、
100以上の国と地域でプレーされており、
世界の競技人口はサッカーに次ぐ2位であると言われています。
特にインドでは人気が高く、
IPL(Indian Premier League)というプロリーグは世界最高峰です。
木村選手が目指しているのもこのリーグです。
トップ選手の年収は約25億円、
トップチームの平均年収は約3億4000万円、
このリーグで最も平均年収が低いチームでも約2億3000万円で、
日本のプロ野球で最も高い福岡ソフトバンクホークスの平均年収でも
1億円は切っているので、
年収だけ見てもこのリーグの規模の大きさを感じられると思います。
ちなみにインドでは「巨人の星」をリメイクした、
「スーラジ・ザ・ライジングスター」というアニメが大ヒットしました。
この「インド版巨人の星」は野球ではなく、クリケットが題材です。
このことから、インドにおけるクリケットの位置づけがわかります。
クリケットにはティータイムがあるってホント?
あとは、クリケットというと、
「確か凄い時間がかかるスポーツだったよね?」
と、試合時間が長いということをなんとなく知っているかもしれませんね。
たしかにその通りで、
伝統的な国別対抗戦の試合形式である“テストマッチ”は、
勝敗が決まるまで最大で5日間程度もかかります。
しかし最近ではもっと短い時間で勝敗が決するルールを採用する場合が多く、
4年に一度開催されているクリケット・ワールドカップでは、
“ワン・デー・マッチ”と呼ばれるルールが採用されており、
1試合だいたい5-6時間で勝敗が決まります。
それでも試合時間はなかなかに長いので、
試合の途中、2時間に1回程度、ティータイムがあります。
スポーツの途中で優雅に紅茶を飲みながら談笑するなんて、
なかなか面白いスポーツですよね。
(闘争心がなくならないのかと変な心配をしてしまいます)
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木村昇吾選手って、どんな人?
木村選手が挑戦するクリケットがどんなスポーツかがなんとなくわかったところで、
最後に、木村選手自身についても少しだけ書きたいと思います。
木村昇吾選手は1980年生まれで大阪出身です。
愛知学院大学から2002年にドラフト11位で横浜ベイスターズに入団しました。
ベイスターズで4年間過ごした後、広島東洋カープに8年間在籍し、
複数ポジションを守れるスーパーサブとして活躍しました。
2015年のオフにさらなる出場機会を求めてフリーエージェントの権利を行使するも、
なかなか獲得球団は現れず、
2016年の春季キャンプから西武ライオンズにテスト生として参加しました。
その後そのまま入団しますが、故障もあり、2017年は育成選手としての契約でした。
そしてその年のオフに戦力外通告を受け、12球団トライアウトでも声がかからず、
今回のクリケット挑戦に至ったわけです。
木村選手の経歴を見て行くと、
常によりよい環境を求めていくハングリーさを感じます。
今回、恐れずに挑戦を決断できたのは彼だったからこそなのでしょう。
もの凄く目立った実績があるわけではありませんが、
厳しいプロ野球の世界で常にユーティリティ・プレイヤーとして求められてきたのは、
木村選手の運動能力の高さゆえです。
その運動能力を生かしてクリケットに挑戦するという選択は、
セカンドキャリアとしてとても面白いなと、
注目して見ていきたいなと、私は思いました。
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