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壱の巻:永平寺
(1)基本情報
①概要
道元禅師によって開かれた坐禅修行の道場で曹洞宗の大本山。1244年に傘松峰大仏寺として建立され、その2年後の1246年に吉祥山永平寺と改められた。770年以上経った今も永平寺の修行は禅宗の中で最も厳しいと言われ、150人を越える雲水(うんすい)と呼ばれる修行僧が修行生活を送っている。33万平方メートルの敷地に70を超えるお堂と楼閣があり、なかでも「七堂伽藍(しちどうがらん)」という修行に欠かせない7つの建物が回廊で結ばれている。なお、具体的には、山門、仏殿、僧堂、大庫院、東司、浴室、法堂のこと。
②参拝料
500円
③アクセス
えちぜん鉄道「福井駅」から勝山永平寺線「勝山行き」乗車(約40分)に乗り、永平寺口駅で下車。その後、京福バスにて約15分
※バスの本数はかなり限られているので事前のリサーチが重要。
(2)主な見所(参拝順に紹介)
①唐門
参拝入口右手に見える唐門は通常、通行不可。しかし、重厚なつくりは外からだけでも見応がある。なお、唐門までの道には樹齢500年と言われる大杉が連なっており、荘厳。
②吉祥閣
一般参禅者が坐禅体験や写経体験をするための研修道場で建物自体は新しく、鉄筋コンクリート造である。ここでは、修行僧から永平寺にかかる歴史や見所の紹介をレクチャーしてもらえるので、時間に余裕がある場合は必ず聞こう。
③傘松閣
別名「絵天井の間」。156畳敷きの大広間があり、その天井には昭和初期の有名な画家144人による230枚の日本画が埋め込まれている。
そのほとんどが花鳥風月をあらわした日本画だが、この中に鯉2枚、唐獅子2枚、栗鼠(りす)1枚の計5枚の絵が隠されている。天井画の姿には圧倒される。とにかく一枚一枚の絵がとても美しく、つい見とれてしまう。時間がどれだけあっても足りないと感じてしまう。
④僧堂
雲水の修行の場。「三黙(さんもく)道場」の一つ。私語厳禁。
永平寺では365日の生活すべてが修行で、雲水は一畳ほどのスペースのなかで坐禅や食事・就寝など、日々の修行に励む。
⑤仏殿
七堂伽藍の心臓部分にあたる建物。須弥壇(しゅみだん)と呼ばれる壇の中央には、本尊の釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)が祀られており、そのほかに未来を司る弥勒仏(みろくぶつ)、過去を司る阿弥陀仏(あみだぶつ)も祀られている。また、欄間には12枚の彫刻がはめこまれていて、こちらも壮麗。
⑥法堂
説法の道場。朝のおつとめなどの法要が行われる。中央には「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」が祀られる。
法堂は七堂伽藍の最も高いところに位置しているので、ここから美しい景色が眺められる。
⑦承陽殿
永平寺でもっとも神聖な場所。道元禅師の御真廟(お墓)がある。日本曹洞宗発祥の地であり、永平寺歴代住職の位牌もある。なお、
道元禅師は「承陽大師」と呼ばれていたことからこの名が付いた。
⑧大庫院
雲水の台所。大庫院の正面に祀られているのは足の速いことで有名な守護神「韋駄尊天」。温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態で食事を運べるように、火事が起こったときにいち早く火を消せるようになどさまざまな説がある。そして、大庫院の前に掛けられた長い「すりこぎ」も見所の一つ。
⑨浴室(お風呂)と東司(お手洗い)
浴室に入ることはできない。私語厳禁。東司は利用可。
⑩山門
永平寺最古の建物で、雲水が正式に入門する時や修行を終えて永平寺を出る時にしか通ることが許されない。正面の両柱には右、左にそれぞれ「聯(れん)」という大きな木札がかけられている。山門の両側には仏教の守護神である四天王が祀られている。
(3)留意事項
①永平寺を歩いていて思うのは、ピカピカの廊下の美しさである。雲水による毎日の廊下拭き(修行)の成果がもっとも現れている。
③永平寺参道には多くの商店が並ぶので、そちらでの買い物も観光の醍醐味と言えよう。
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