『化物語』というアニメのエンディングテーマに使われている
「君の知らない物語」
という曲の歌詞は、
好きな人と星を見に行くことになったある日のことが描かれています。
この曲の2番の冒頭は、こんな歌詞です。
君は指さす夏の大三角
覚えて空を見る
やっと見つけた織姫様
だけどどこだろう彦星様
これじゃひとりぼっち
(『君の知らない物語』/supercell)
「デネブ」「アルタイル」「ベガ」で構成される「夏の大三角形」と、
七夕伝説でお馴染みの「織姫」「彦星」が出てきます。
この曲が大好きな私は、
「今年はこの星を鑑賞したい!」
と思うわけですが、
星座の知識などまったくない私は、
空に無数にある星々の中から、
お目当ての星を探し出す自信などありません。。。
また、
せっかく鑑賞するのであれば、
「夏の大三角形」や「織姫」「彦星」にまつわる物語について、
もう少し知っておきたいところです。
そういうわけで、
「夏の大三角形」や「織姫」「彦星」の探し方、
七夕伝説など、これらの星々の物語についてまとめていきます!
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七夕にまつわる星座について
七夕の星座と「夏の大三角形」との関係とは?
いわゆる「夏の大三角形」を構成するのは、
「デネブ」「アルタイル」「ベガ」です。
まずは、
これらの星について簡単にまとめておきます。
★白鳥座のα星。
★名称は、アラビア語で「尾」を意味する語が由来。
★天の川の中に見える星であることから、
「あまのがわぼし」と呼ばれることがある。
【アルタイル】
★わし座のα星。
★名称は、アラビア語で「飛翔するワシ」を意味する語が由来。
★七夕の「彦星」「牽牛星(けんぎゅうせい)」はこの星。
【ベガ】
★白鳥座のα星。
★名称は、アラビア語で「急降下するワシ」を意味する語が由来。
★七夕の「織姫」はこの星。
*α星とは、一つの星座の中で最も明るく輝く星のこと。
「夏の大三角形」を構成する「アルタイル」と「ベガ」は、
七夕伝説の「彦星」「織姫」で、
「デネブ」は天の川の中に見える星ということで、
「夏の大三角形」と七夕伝説には、
このような密接なかかわりがあるのです。
七夕の星座にまつわる物語とは?
ここで、
「七夕伝説」として知られている物語をおさらいしておきましょう。
美しい天女「織姫」は、
万物を支配する神である「天帝(てんてい)」の娘です。
織姫は真面目で、よく働き、はた織りの技術も確かでした。
はた織りばかりの日々を送る娘をかわいそうに思った天帝は、
牛飼いの青年「牽牛(けんぎゅう)」を紹介し、
ふたりは結婚することになりました。
結婚した後の織姫は、
楽しい結婚生活に夢中になり、
全くはた織りをしなくなりました。
見かねた天帝は、
織姫と牽牛を、天の川を挟んで引き離しました。
悲しみに暮れるふたりに対して天帝は、
以前のように真面目にはた織りに励むことを条件に、
一年に一度、7月7日、七夕の日に、
天の川を渡って会うことを許すことにしました。
ちなみに、
天の川を渡る際には、
カササギという鳥が翼を並べて川を渡れるようにすると言われており、
この橋を「カササギの橋」と言います。
この「カササギの橋」は、
星座で言うと白鳥座が当たります。
白鳥座は、
夏の大三角形のひとつであるデネブが中心となって形作られる星座で、
天の川に沿うように位置し、
「彦星」と「織姫」の間で大きな翼を広げています。
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七夕の星座の鑑賞方法について
七夕の星座はいつ頃見える?
七夕の星座である「彦星」「織姫」「天の川」は、
当然七夕の季節、7月7日に見えるものだと思いますよね。
しかし、
よく考えてみると、
7月7日は梅雨の真っ最中です。
しかも、
この時期はまだ夏の大三角形は昇ったばかりでそもそも見えにくいのです。
実は見えやすいのは、
8月から9月にかけてです。
では、
なぜ見えもしないのに7月7日が七夕とされているのでしょうか?
それは、
七夕が行われていたのは、元々は旧暦の7月7日だからです。
旧暦で決まっていた7月7日という日付を、
新暦の日付にそのままスライドしているのです。
旧暦の7月7日と、
現在の暦(新暦)とは、約1か月程度ズレがあります。
具体的に言うと、
旧暦の7月7日を新暦に直すと、
2019年 ⇒ 8月7日
2020年 ⇒ 8月25日
となります。
これぐらいの日付であれば、
梅雨も明けて、七夕の星座が昇り始めてから時間も経っているため、
新暦の7月7日よりも、綺麗に星々が見える可能性が高いです。
そのため、
七夕の星座を鑑賞するのであれば。
新暦ではなく、旧暦の7月7日に合わせて鑑賞することをオススメします。
![夏の大三角形](http://tr0000af.com/wp-content/uploads/2018/02/pj_11af626b30b-e1518454818324.jpg)
http://nagasaki.peugeot-dealer.jp/cgi-bin/WebObjects/111c62c5682.woa/wa/read/pj_11af63d7e2e/より転載
七夕の星座はどの位置に見える?
七夕の星座が含まれる「夏の大三角形」の見つけ方を説明しておきます。
②ひときわ強く輝いている星が織姫=ベガ
③ベガを起点に南東方向にあるのが彦星=アルタイル
④アルタイルから東の位置、ちょうどベガ、アルタイルと繋ぐと
二等辺三角形ができる位置にあるのがデネブ
天の川が見えれば、
天の川の西側に織姫、東側に彦星という位置関係ですので、
これもヒントになるかもしれません。
デネブは距離が遠いため多少光が弱く、見えにくいですが、
3つの星すべて肉眼で見ることができます。
「夏の大三角形」の探し方解説動画
これでは探すことができるか不安という場合は、
夏の大三角形の探し方を解説している動画がありますので、
これも見てみてください。
「こと座」「はくちょう座」「わし座」など、
他の星座の解説など、
この記事では紹介していない細かな情報も解説されています。
星座を探せるスマホアプリ
「もっと簡単に探せるようにしておきたい」
「ほかの星座も探してみたい」
という場合は、便利なアプリがあります。
「88星座図鑑」というアプリです。
![88星座図鑑](http://is3.mzstatic.com/image/thumb/Purple118/v4/70/e0/45/70e04565-5f8c-903a-aded-49e0157295b8/source/512x512bb.jpg)
このアプリの有料機能で、
「星座レーダー」というものがあり、
スマホを空にかざすと、
どの方面に星座があるのかを探すことができます。
料金は120円で、
月々の支払いはなく、買い切りになっています。
「星座レーダー」は、
「88星座図鑑」を無料でインストールした後、
アプリ内で追加することができます。
機能の追加方法はアプリ公式HPで確認ください。
100円で使える機能としては、
充分過ぎるほど面白いものですので、
是非使ってみてください!
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