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第5歩:福井県(越前国)探訪記~雄島~

投稿日:2020-12-31 更新日:

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壱の巻:雄島

(1)基本情報

①概要

坂井市三国町安島にある島。越前海岸にある島のひとつで、同海岸中もっとも大きな島である。越前加賀海岸国定公園に含まれている。 面積は約10.2ヘクタール、周囲2キロメートルは海食崖になっている。島全体が流紋岩でできており、近隣の東尋坊同様に柱状節理が発達しているほか、板状節理も見ることができる。島一周を歩いて1時間程度で観光可能。

【入り口の鳥居】

【入り口の鳥居】

②アクセス

東尋坊から京福バスで5分。

③島の成り立ち

約1200万年以上前に噴出した流紋岩のマグマが、流出団結したことで形成された。その後、波浪による侵食を受けて今の形になる。長年に渡って人の手が入っていないため、雄大な自然が残る

(2)心霊伝説

自殺の名所である東尋坊の東側に位置し、海流の関係で毎年多数の遺体が流れ着くため心霊伝説が残る。「反時計回り」に島を回ると不吉とされる。

(3)主な見所

①磁石岩

柱状節理が特徴的な島なので、基本的にどの岩も同じ性質を持つはずであるが、1ヶ所にだけ方位磁石を狂わせる磁石岩がある。是非とも方位磁石を合わせてほしい。なぜ、原因はいまだに不明であるが、一説には落雷が原因とされている。落雷により岩が磁化されてしまったのだ。

【磁石岩】

【磁石岩】

②雄島橋

島に入る時には必ず通る橋。朱い色が特徴的な橋となっていて、その長さは224メートル。決して引き返してはいけないと言われる。東尋坊で自殺した人が、橋げたに引っかかってしまうことがあるため、引き返すと連れて帰ると言われている。

【橋】

【橋】

③ヤブニッケイの純林

島には自然がそのままの姿で残っており、樹齢が1000年になるような樹木も多い。その中でも、ヤブニッケイの純林が目を引く。雄島のヤブニッケイは、真っ直ぐに伸びておらず、曲がっているのが特徴。これは、強い風を長い年月浴び続けたため、風の形になっているため。自然の姿がそのまま残っている。

【林道】

【林道】

④流紋岩の流理構造や柱状節理

島全体が「流紋岩」でできているため、マグマの流動時にできる斑晶の配列などによる流れ模様「流理構造」が見られる崖がある。また、マグマの冷却面と垂直に発達し、柱状になった岩「柱状節理」の断面も迫力がある

【崖】

【崖】

【崖(別方向)】

【崖(別方向)】

⑤大湊神社

源義経が落ち延びる際に家臣の兜を神社に奉納した話や朝倉義景(一乗谷朝倉氏遺跡)の後援を受けていた際に明智光秀が神社を訪れて漢詩を詠んだという話も残る。かつての社殿は織田信長の兵によって焼き払われており、現在の社殿は1621年に造立されたもの。本殿・拝殿ともに福井県の文化財に指定されている。

【社殿】

【社殿】

(3)留意事項

一乗谷朝倉氏遺跡と同じくオススメの観光スポットである。東尋坊と合わせて必ず訪問すべきである。特に、ヤブニッケイの純林には圧巻される。自由自在に伸びた幹や枝は一見の価値あり。
雄島から芦原温泉への路線バスも出ているので、雄島をハイキングしてでた汗を芦原温泉で流すのは最高である!!是非とも検討してもらいたい。

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