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壱の巻:色々ユニークな釘抜地蔵
(1)概要
正式名称は石像寺。空海によって819年に創建。境内には大きな釘抜きのオブジェや「釘抜きと八寸釘が括りつけられた絵馬」などがあり、必見。地蔵堂にはたくさんの提灯が下げられており、地元の参拝者のあとがたたない地元密着型のお寺である。それ故、観光客の姿もそれほど多くないのだ。また、寺の名前が非常にユニークであるが、その由来のうち2つの話を紹介する。
(2)名前の由来(その1)
遣唐使として唐に渡った空海は、日本へ帰国の際に持ち帰った石に地蔵菩薩を自ら彫り、人々の「諸悪・諸苦・諸病を救い助けん」と祈願した。様々な苦しみを抜き取るお地蔵様ということから、「苦抜(くぬき)地蔵」と呼ばれるようになり、その後「くぬき」がなまり「くぎぬき」の名で知られるようになった。
(3)名前の由来(その2)
室町時代のある大商人が両手の痛みに悩まされ、その痛みを治そうと様々な治療をしたが、痛みは治まらず、苦しみを抜いてくれると評判であったお地蔵様に7日間願掛けに訪れた。最後の夜、夢の中にお地蔵様が現れ、「この痛みは、お前が前世でわら人形に釘を打ち人をのろったむくいだ」と手の中に刺さっていた恨みの釘を2本抜き、それを見せた。目覚めると両手の痛みが治まっており、不思議に思った商人は急いで石像寺に行った。すると、地蔵像の前に血のついた2本の釘が置いてあった。大商人はお地蔵様に感謝し、100日間お礼参りをし、それ以来、「釘抜地蔵」と呼ばれるようになった。それもあってか、釘抜地蔵は、お百度参りで有名であるが、その方法が少しユニークなので紹介する。
(4)お百度参りの方法
本堂の脇にある竹串を自分の年齢(数え年)の数だけ手に持ち、お堂の周囲を願をかけながら、一周するごとに一本ずつ返す。その際、本堂正面に奉られているお賓頭廬(おびんずる)様の、自分が苦を抜きたいと思う箇所を撫でる。病気や怪我以外悩み事や心配事ならば、頭や胸を撫でる。また、大きな独鈷杵(どっこしょ)や宝珠(ほうじゅ)などが置かれているので、前を通る際に撫でると一層御利益があるとされている。
(5)その他
意外と見落とされがちと感じているが、本堂背後の小堂に奉られた「石造阿弥陀如来及び両脇侍像」や小堂内向かって右側に立つ「石造弥勒菩薩立像」も国の重要文化財に指定されているので参拝するのを忘れないこと。
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