旅行

京都旅の穴場スポット釘抜地蔵の名前の由来とお百度参りの作法

投稿日:2020-09-29 更新日:

スポンサードリンク

スポンサードリンク

壱の巻:色々ユニークな釘抜地蔵

(1)概要

正式名称は石像寺。空海によって819年に創建。境内には大きな釘抜きのオブジェや「釘抜きと八寸釘が括りつけられた絵馬」などがあり、必見。地蔵堂にはたくさんの提灯が下げられており、地元の参拝者のあとがたたない地元密着型のお寺である。それ故、観光客の姿もそれほど多くないのだ。また、寺の名前が非常にユニークであるが、その由来のうち2つの話を紹介する。

【石像寺入口】

【石像寺入口】

【石像寺全景】

【石像寺全景】

(2)名前の由来(その1)

遣唐使として唐に渡った空海は、日本へ帰国の際に持ち帰った石に地蔵菩薩を自ら彫り、人々の「諸悪・諸苦・諸病を救い助けん」と祈願した。様々な苦しみを抜き取るお地蔵様ということから、「苦抜(くぬき)地蔵」と呼ばれるようになり、その後「くぬき」がなまり「くぎぬき」の名で知られるようになった。

【大きな釘抜きの銅像】

【大きな釘抜きの銅像】

(3)名前の由来(その2)

室町時代のある大商人が両手の痛みに悩まされ、その痛みを治そうと様々な治療をしたが、痛みは治まらず、苦しみを抜いてくれると評判であったお地蔵様に7日間願掛けに訪れた。最後の夜、夢の中にお地蔵様が現れ、「この痛みは、お前が前世でわら人形に釘を打ち人をのろったむくいだ」と手の中に刺さっていた恨みの釘を2本抜き、それを見せた。目覚めると両手の痛みが治まっており、不思議に思った商人は急いで石像寺に行った。すると、地蔵像の前に血のついた2本の釘が置いてあった。大商人はお地蔵様に感謝し、100日間お礼参りをし、それ以来、「釘抜地蔵」と呼ばれるようになった。それもあってか、釘抜地蔵は、お百度参りで有名であるが、その方法が少しユニークなので紹介する。

【釘抜き&釘の絵馬】

【釘抜き&釘の絵馬】

(4)お百度参りの方法

本堂の脇にある竹串を自分の年齢(数え年)の数だけ手に持ち、お堂の周囲を願をかけながら、一周するごとに一本ずつ返す。その際、本堂正面に奉られているお賓頭廬(おびんずる)様の、自分が苦を抜きたいと思う箇所を撫でる。病気や怪我以外悩み事や心配事ならば、頭や胸を撫でる。また、大きな独鈷杵(どっこしょ)や宝珠(ほうじゅ)などが置かれているので、前を通る際に撫でると一層御利益があるとされている。

【おびんずるさま】

【おびんずるさま】

【宝珠】

【宝珠】

(5)その他

意外と見落とされがちと感じているが、本堂背後の小堂に奉られた「石造阿弥陀如来及び両脇侍像」や小堂内向かって右側に立つ「石造弥勒菩薩立像」も国の重要文化財に指定されているので参拝するのを忘れないこと。

スポンサードリンク

関連記事

これを読んで、京都旅に是非とも出掛けようと考えたあなたへ!
下の記事でも、京都旅を楽しむための方法を紹介しているので、併せて確認することをお勧めする!

 
小さく第2歩:誰も知らない京都の楽しみ方~上京区編~

京都市上京区の一度は行くべきオススメ観光スポット&グルメ!

「おかめ伝説」が残る大報恩寺(千本釈迦堂)の見どころ解説!

④京都旅の穴場スポット釘抜地蔵の名前の由来とお百度参りの作法 ☜今ココ!

私が京都旅で食したおすすめグルメ三選~上京区編~

京都府庁旧本館の見学は、観光として面白い。

京都市観光で上京区役所に行ってみてわかった見どころを紹介します

祇園祭発祥の地!神泉苑の歴史や見どころを解説

上京区を旅して見えてきた京都市内観光のポイント。

スポンサードリンク

スポンサードリンク

-旅行

執筆者:


  1. […] ④京都旅の穴場スポット釘抜地蔵の名前の由来とお百度参りの作法 […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【原爆ドームの楕円部分】

広島貧乏旅行~原爆ドームを中心に、戦争の惨禍にも目を向ける~

この章では、広島市の観光スポット(原爆ドームとその周辺施設)の詳細を紹介する。 この記事の主眼は、「WWⅡとは何だったのか?」や「大人になってから見る原爆ドームとは?」といったことについて、一歩踏み込 …

【永平寺入り口】

第5歩:福井県(越前国)探訪記~永平寺~

壱の巻:永平寺 (1)基本情報 ①概要 道元禅師によって開かれた坐禅修行の道場で曹洞宗の大本山。1244年に傘松峰大仏寺として建立され、その2年後の1246年に吉祥山永平寺と改められた。770年以上経 …

【フェリー】

広島貧乏旅行の楽しみ方。見どころや注意すべきポイントまとめ

この章では、前回に引き続き2020年3月中旬に行った広島旅の総括を紹介する。各観光場所の詳細については、後日紹介する別の記事(記事一覧は本記事末尾を参照)を参考にしてもらいたい。 四の巻:広島探訪記( …

【大豊神社】

小さく第6歩:誰も知らない京都の楽しみ方~大豊神社と哲学の道~

壱の巻:大豊神社と哲学の道 (1)概要 平安時代初期に宇多天皇の病気平癒を祈願するため、藤原淑子が薬の神様である少彦名命(すくなひこなのみこと)を、奉祀したのが始まり。その後、今の場所へと遷され、以来 …

【写真①:宮島】

はじめの1歩:2万円で十分!? 広島(安芸国)貧乏旅行記

この章では、2020年3月中旬に行った広島旅の概要版を紹介する。各観光場所の詳細については、後日紹介する別の記事(記事一覧は本記事末尾を参照)を参考にしてもらいたい。この記事の主眼は、「総費用2万円で …

サイト内検索