この章では、2020年6月下旬に行った京都旅(上京区編)の概要を紹介するために、前回に引き続き、「訪問場所(概要)」や「旅のポイント」について記す。食事処を含め各訪問場所の詳細についても、次週以降に随時紹介を行っていくので是非参考にしてもらいたい!また、「誰も知らない京都旅の楽しみ方」をより深く理解するためには、前回の記事も併せて是非とも参考にしてもらいたい。
壱の巻:訪問場所の概要
(1)訪問場所
①千本釈迦堂
京都市内最古(1227年)の木造建築物。おかめ発祥の地。お参りすると、境内にある「おかめ塚」に因み、縁結びにご利益があると言われている。(最寄りのバス停:千本今出川)
※詳細については別の記事で紹介する。
②釘抜地蔵
正式名称は石像寺。空海によって819年に創建された。(最寄りのバス停:千本今出川)
※詳細については後掲する。
③晴明神社
平安時代の陰陽師「安倍晴明公」をお祀りする神社。魔除け、厄除けにご利益があるとされており、境内には、社紋である五芒星がいたるところに施されている。安倍晴明は天体を移り行く星や雲の動きを観察し、宮殿の異変や遠方での吉凶を言い当てることができたことから、多くの人々の信望を寄せられた。そのため、神前で静かに手を合わせることで、絡まった糸(悩み事)がほぐされるとされている。
1番の見所は、境内の旧・一條戻橋の傍らにポツンと佇む「式神」の石像。式神は、陰陽師が使う精霊で、その存在を周りの人が怖がるので、橋の下に封じ込められていた。式神はこの橋を渡る人の占いをしていたと伝えられている。なお、石像はカワイイ姿をしているので怖くない。一度現地で実際に見てもらいたい!(最寄りのバス停:堀川今出川)
④京都府庁旧本館
日本最古の官公庁建物(1904年竣工)。設計は京都府職員で技師の松室重光によるもの。1971年まで府庁本館として使用され、平成16年に国重要文化財に指定。(最寄りのバス停:府庁前)
※詳細については別の記事で紹介する。
⑤上京区役所
京都府上京区の区役所。平成26年に旧上京区役所からの現地建替えが完了。設計コンセプトの「き・づかい」。(最寄りのバス停:上京区総合庁舎前)
※詳細については別の記事で後掲する。
⑥達磨神社
正式名称「法輪寺」。1727年に万海により創建。戦後日本の復興のためにお堂に達磨を飾り始めたことをきっかけに、達磨寺と呼ばれた。巨大なだるまが見どころ。(最寄りのバス停:西ノ京円町)
⑦櫟谷七野神社
復縁・縁戻しにご利益のある神様を祀るという珍しい神社。第59代宇多天皇は浮気者。その皇后はこの神社に、天皇の愛を取り戻したいと祈ったところ、社前の白い砂を三笠山の形に積み、祈願せよと夢のお告げがあり、そのとありに砂山を作り祈った所、天皇の愛情が戻った。また、鎌倉時代にかけて賀茂社に奉仕する未婚の皇女から選ばれた「斎王代」が身を清めて住まわれた斎院のあった場所。創建や変遷は不明。斎王代は、葵祭の主役。現在途絶えてしまった斎王の代わりの役割を担っており、葵祭以外にも下鴨神社、上賀茂神社の行事に1年間奉仕する。(最寄りのバス停:天神公園前)
⑧河合神社(左京区)
下鴨神社の摂社として設置。女性守護としての信仰を集め、祭神には神武天皇の母、玉依姫命を祀っている。玉依姫命は玉の様に美しい事から美麗の神としての信仰も深く、その祈願絵馬として鏡絵馬の授与を行っている。(最寄りのバス停:下鴨神社前)
⑨神泉苑(中京区)
794年桓武天皇が平安京の造営に際して設けた苑池。常に清泉が湧き出すことから神泉苑と名づけられた。(最寄りのバス停:神泉苑前)
※詳細については別の記事で後掲する。
⑩粟嶋堂宗徳寺(下京区)
1394年~1428年に行阿上人によって創建。後に、和歌山の淡嶋神社(医薬の神様、特に女性の病気快復や安産・子授けにご利益)を勧請し境内に粟嶋神社を建立した。紀州徳川家の雛人形が奉納されたことから人形供養の寺となった。
※⑧~⑩のみ上京区以外に位置している。
(2)食事処
①昼食:入山とうふ店
京都の中でも一番古い豆腐屋で創業1829年。大豆をおくどさん(いわゆるかまど)で炊くことでとても美味しい豆腐が楽しめる。
②夕食(その1):おにかい(おばんざい)
③夕食(その2):静(居酒屋)
※詳細については別の記事で後掲する。関連記事
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